まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

山旅(登山、トレッキング)用の時計

SUNTOなどのメーカーが山岳用の時計を売り出しています。このような時計は高度計や温度計などの機能があり遊ぶだけでも楽しめますが、実際に山で重宝するのか、耐久性はどうか、使い勝手が良いかなどの使用した感じを纏めてみます。

カシオ・プロトレック

山岳時計

カシオのプロトレックは、コンパス、高度計、気圧計、温度計など登山で重宝しそうな機能が付いている時計です。バックライトが点灯するため、夜間などで時間などを確認することができます。ソーラー発電で電波時計が搭載されているため、メンテナンスがほぼ不要なのも利点です。

トレッキング用ウォッチは各種メーカーから販売されていますが、どれも高価で手が出しにくいものばかりです。その点、カシオのプロトレックは比較的リーズナブルで手が届きやすいところが購入のハードルを下げてくれました。

コンパスの使用感

コンパスの計測は、北からの角度を度単位で表示します。少し腕を動かしただけで数値がコロコロと変わり敏感に反応しています。腕を動かさずに一定時間計測すると計測した値で固定されます。この機能があれば土地勘のない場所などで大まかな方向を調べるには丁度良いと思いました。

実際に山で使用できるかと言えば、フラットコンパスに軍配が上がります。方位を度単位で示されても地図と併用するには難しいような気がします。やはり方位を知るためにはオイルが封入されたフラットコンパスを使うに越したことはないと思います。

高度計と気圧計の使用感

高度計と気圧計は、気圧から高度を求めているので密接な関係があります。高度は5メートル毎に計測されます。標高が分かる場所で高度を合わることで5メートル前後の精度で高さを求めることができます。この精度であれば読図で参考になると思います。

高度計が精度よく決まるところを見ると、気圧計もある程度精度が高いと思います。時間が経過すれば気圧計の値が変化します。この変化は高気圧や低気圧の移動を把握する指標となり、今後の天候を予想する上で参考になると思います。

温度計の使用感

プロトレックは腕時計のため、どうしても腕から伝わる体温が影響してしまいます。冬山であれば零下のはずですが10度くらいを示すため、温度計としての機能としては役割を果たしません。腕から離せば温度は正しく計測できるかもしれませんが、時計の温度を頻繁に変えてしまうと気圧など他の機能に影響があると思います。

まとめ

山岳用時計は、小さな時計の中に高精度な機能が納められています。この技術力は大変なものだと思いますが、時計だけで方位などの情報を得るのは信頼性に欠けるため、フラットコンパスなどと併用することになると思います。今のところ便利アイテムではありますが、岩場などで時計をぶつけて傷つけることを考えると、高機能な時計より耐久性に優れる時計を選ぶことになりそうです。

山岳用時計は今後さらに進化することが見込まれます。近い未来にカーナビのようにルートなどを表示する機能が備わることも考えられます。そのような時代が訪れると、登山の必須アイテムの一つになるかもしれません。