まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

山旅(登山)のグローブ、手袋

手袋、グローブ

山旅(登山、トレッキング)で使用するグローブは、雨などの体温低下や岩場などで手を保護するために着用する道具です。夏山であれば雨から手を守り保温するためにナイロングローブを着用し、冬山であれば極寒から保温するためにオーバーグローブを着用します。

軍手のような綿製品は安価ではありますが、雨が降れば雨水を吸収してしまい、乾きにくいため体温を奪われてしまいます。そのため軍手は登山向きとは言えません。

夏山で使用するグローブ

多くの登山雑誌やネット記事では、グローブを着用する目的は寒さ対策、日焼け対策、岩場で岩を掴んだときの怪我対策の3点が理由として挙げられています。確かに手の保護のためにグローブを着用しますが、夏山で着用しながら歩くと暑いし、日焼け防止としても他に良いグッズがあると思います。岩場の怪我防止としても、手で岩を掴む方が岩の感触を感じられて安心するため、手袋を着用しながら岩場を通過した経験はあまりありません。

個人的にグローブを着用するのは、雨で手がかじかむ場合や山頂などでご来光を待つ時に着用している気がします。このような使い方であれば、夏山では薄手のナイロン製のグローブで事足ります。直接肌に身に着けるため、防水透湿性の生地であればなお良しです。なお、手袋は消耗が早い気がしますので、高価でなくても良いと思います。

富士山などのご来光待ちではナイロングローブでは心許ないです。明け方前の富士山頂は気温が低下して寒いです。特に独立峰の富士山は強い風が吹くため、風の強さにより体感温度がかなり下がります。このような中で長時間ご来光まで待つことになるため、フリースやミトンなどの手袋があると良いです。

冬山のグローブ

冬のグローブ、手袋

冬山は気温が下がるため、手を保温するためにグローブは必須のアイテムになります。冬の低山でも寒いことがあり、歩行中は歩いているうちに温まるためレイングローブで対応できますが、休憩などで停滞しているときにはフリースやミトンの手袋があれば暖かくて快適です。

標高がある程度高くなると保温力を高めるためオーバーグローブが必要になります。オーバーグローブは内側がフリースで、外殻がゴアテックスなどの透湿防水性の生地が一般的です。私のオーバーグローブは内部三層構造になり、これらを分離して洗濯できるため衛生的です。

オーバーグローブは三層構造で保温性を高めていますが、標高の高い冬山では気温や風の強さにより寒さを感じることがあります。その場合は薄手のブレスサーモの手袋を重ね着するようにしています。この薄手のブレスサーモの手袋は親父から譲り受けた毛糸のハンガリアンの手袋と組み合わせて替えのグローブとしています。

冬山では雪を扱うためグローブが濡れてしまいます。テント泊などで数日山に寝泊りする場合は、テント場などで干すことになりますが、それだけではなく替えのグローブを持ち歩くことも重要になります。