まいぷら

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山旅(登山)のザック・ザックカバー

生活用具の一切合切を詰め込み、山の中に運び上げるために荷物を保護するのがザックです。これが不適当でフィットしていないなど、楽しい山旅(登山、トレッキング)を辛いものにしてしまいます。山の中で常に身につけるザックは、靴と同じように慎重に選び、楽しい登山にして頂きたいです。

登山用ザックの種類

ザックの種類は、デイパックかトップロードに別れます。ザックの容量はメーカーにより大きさが微妙に異なりますが、20~30リットルのタイプがデイパックで日帰りや小屋泊に向きます。デイパックは種類が豊富で選択肢が多いですが、これが返って悩みを生みます。30リットル以上の長方形型の大型ザックがトップロードで、荷物が多くなる長期山行や幕営山行に向きます。

キスリングを店頭で見かけたことがありましたが、キスリングは昔の登山者が利用した大型のリュックサックです。現代のような縦長のザックと違い、ザックの両脇にポケットが付いていて横長でした。キスリングを背負う登山者の姿がカニに似ていたため、登山者はカニ族と呼ばれました。レトロなキスリングはパッキングが難しく荷崩れを起こしやすいため、今の時代に選択することは無いと思います。

ザックの選び方

ザック

常に背負い歩くザックは、本当に選ぶのが難しいです。サイズが合わないと肩や腰に痛みが生じて辛い目に遭います。小柄な女性と背の高い男性では体型が違うように、自分の体形に合うザックを選ぶのは容易ではありません。現在のザックはストラップで肩幅、背中の長さなど調整することができますが、限度があるため使用感を確かめた方が良いです。

デイパックの場合、ストラップで調整できないタイプがあります。短い時間であれば使用しても良いと思いますが、数時間荷物を背負う場合や小屋泊などで数日山を歩く場合はストラップで調整できるタイプが良いです。

トップロードの場合は重荷を背負うことになるため、荷物の重みを腰で支えるように調整できているか確認した方が良いと思います。肩に重さがかかると肩が痛みに耐えられなくなります。店頭には水入りペットボトルが置かれているため、実際にザックに入れて重さを腰に分散しているか確認すると良いです。

ザックの体系の合わせ方

登山用ザックは、デイパック、トップロードともにストラップで体系に合わせることができます。ストラップはたくさんあるため、順番にストラップを締めながら体系に合わせます。まずストラップを軽く緩めて背負い、腰ベルトが腰骨に当たように長さを調整します。背骨と腰骨の位置が合えば、これが調節の基準となります。

腰ベルトを締めたままショルダーベルトを締めて、ザックを背中にフィットさせます。続いて肩にあるロードリフターベルトを引いて肩幅の調節を行います。最後に胸元のチェストベルトを締めてフィットさせて、荷重が腰に当たる様であれば良いと思います。

最初はデイパックを選ぶ

最初からテント泊をする方はいないと思いますので、最初はデイパックを購入することになると思います。容量は25~30リットルであれば日帰りから小屋泊の山行まで使えて、普段の旅行などでも悪いサイズではありません。大型ザックは容量を検討する必要があるため、お仲間などとテント泊を検討を始めた頃に購入しても遅くないと思います。

デイパックを購入する場合、自分の体にフィットするように調節した雨蓋が付いているタイプを選んでいます。雨蓋はザックの一番上に取り付いている頭に当たる部分で、脱いだフリースなどを雨蓋にはさんで歩くことができ、雨天時に雨が侵入しにくいメリットがあります。カリマーであれば機内に持ち込めるサイズなので、海外旅行などでも重宝します。

大型ザックを選ぶ

大型ザックは長期山行や幕営山行に向きますが、無積雪でも完全小屋泊か幕営により容量が異なります。また単独行なのかグループなのか、グループでも何人で行動するかにより容量が変わります。単独でテント泊するため、2泊3日の山旅で50+15リットルを使用しました。これが限界のサイズで、今は75~85リットルと併用しています。75リットルなどの大型ザックは2泊3日以上の山行や冬山で使用するにはいいサイズですが、短い山行では荷物が少なすぎて不格好です。

色は好きなもので良いと思いますが、スズメバチが天敵の熊と間違えて襲ってくる可能性があるため、黒は避けた方が良いと言われます。また、軽量化のために余分なストラップを切ると思いますが、何度か使用して切るようにした方が良いです。調整するストラップを切り過ぎてしまうと、何らかの拍子にストラップが抜けてザックが崩壊します。

ザックカバー

ザックカバー

新しいザックはかなり防水してありますが、古くなると防水が落ちてきます。完全防水のストラップは無いため、雨が激しいとストラップから雨水が侵入してきます。日帰りであればビニール袋などで防水すれば多少濡れても問題になりませんが、数日山の中に寝泊りする場合は、シュラフなどを水で濡らすと保温が効かないため、荷物を濡らさないためにザックカバーの必要性を感じます。

ザックカバーは雨水の侵入を防ぐ道具ですが、完全に雨水の侵入を食い止められる訳ではありません。大事なものはスタッフバッグに入れて防水し、ザックの中に入れた大きなビニール袋の中にパッキングすることで完全に防水することができます。ただしビニール袋はガサガサ音が気にならないものを使用して下さい。寝ているときなど鬱陶しいです。