山旅(登山)の非常用具
山で自然に親しむ登山は、誰もいないところでピンチに陥ることが起こり得ます。起伏のある山では、足を挫いたり、転落して歩行不能になり、腹痛などの急病になり、道に迷い、悪天候で行動不能になるなど考えれば様々な緊急事態が想定されます。登山は山を歩くため少しでも荷物を減らして軽く歩きたいところですが、万物に対応できる道具や医薬品はありません。
登山で用意すべき非常用具
夏山の登山であれば、概ね以下の医薬品や道具を持参するようにしています。これだけで良いという正解はありませんが、工夫さえすれば何とかなると自身で考えた結果です。これをひとまとめにして防水袋で保管し、登山だけではなく海外旅行などでも持参するようにしています。
常に持ち歩く非常用具
- 風邪薬、解熱鎮静剤(バファリンなど)
- 腹痛薬
- 持病薬(必要な方のみ)
- バンドエイド
- テーピングテープ
- ツエルト
- 換えの靴ひも
- 細引き
体調不良などを想定して風邪薬や腹痛薬を用意しています。また持病がある方は持病薬を忘れないようにします。怪我をしたときのためにバンドエイドやテーピングテープもあると良いです。テーピングテープは靴底が外れて歩行できない場合に応急措置として使うことができます。ツエルトは簡易テントであり、山中に寝泊りするビバークで使用します。このときに細引きがあればツエルトを設置するのに便利です。
御守代わりの三点セット
非常用具はピンチに陥るときに安全を確保するために用意するものですが、それ以外に使用する頻度が高いものやすぐに使う必要がある道具を纏めて紐に通しておき、常に首から吊してお守り代わりに持ち歩いています。
3点セット
- ナイフ
- 調理だけでなく細引きを切る場合などで使用します。テントが火災で燃えたときにテントを切り裂いて脱出することができます。
- ホイッスル
- 緊急時に何度も叫ぶよりも体力を使わず遠くに緊急を伝える手段となります。
- ペンライト
- 暗いところで物を探すときに使用します。乾電池1本で使用できるため、ヘッドライトの電池が切れた場合にはラジオの電池を抜いて光源を確保できます。
この3点セットは簡単な作業や緊急時にあると便利なものです。ナイフは調理するときなどでチーズやサラミをカットするときに使用します。またテントが炎上したときにテントを破り脱出するときにも使えます。ペンライトは夜のテントで物を探すときに簡単に光を得ることができます。