まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

山旅(登山)のテント

日帰りで満足できない場合や山での行動の幅を広げるときに山中で寝泊まりするテントが必要になります。山で寝泊りするキャンプは、山で最も美しい時間帯である夕方から明け方を体験することができ、自然を直接楽しむことができる最良の方法だと思います。

山旅(登山)用テントの種類

山岳用テント

キャンプをするためには寝泊りする拠点となるテントが必要です。テントはオートキャンプ用のテントから山岳用テントまで様々な種類が販売され、ツエルトのような緊急時に使用する簡易型テントも含まれます。山の中で使用するテントは、風に負けない耐久性が必要であり、持ち運びに便利な軽量かつコンパクトでることが望ましいです。

現在の山岳用テントはかなり軽量かつコンパクトになりました。風の影響を受けにくい形をしており、テントを支えるポールもアルミ合金などで強固です。自立型で一人でも簡単に組み立てができて、2~3人用で重量が2キロを切るため単独行でも苦にはなりません。

ゴアテックステント

ゴアテックスを使用したテントがあり、生地が高級なため値段が格段に高いですが、フライを必要としないため軽量化が図れる利点があります。フライとはテントの保温性を高め、結露を防止し、雨などによる防水性を高めるために内殻テントの上にかけるカバーです。

ゴアテックステントの決定的な弱点は、フライが無いことで前室が確保できないこと、ジッパーが完璧な防水ではないため強い雨のときに雨水が侵入することです。結局3年ほどでフライを追加購入する人が多いと聞きます。高価なゴアテックステントにフライを購入するのであれば、コスト面や機能面から一般的なテントで良い気がします。本来ゴアテックステントが真価を発揮するのは雪山であり、通気性があるため結露しにくいことが最大のメリットと思います。

山旅(登山)テントの形

テントの形は長方形で身体を伸ばして眠るに十分なスペースを確保できるように設計されています。店頭に販売されるテントで異なる点は、入口の取り付け位置が長辺側か短辺側の違いくらいで、一般的には短辺側に入口があるモデルが多いように思いますが、どちらも一長一短だと思います。

長辺側に入口がある場合、出入りしやすいうえ、前室(フライとテントの間のスペース)が広く取れて使いやすいですが、雨が当たる面積が広いぶん雨水が侵入しやすいです。一方、短辺側に入口がある場合、出入りが狭く感じますが、雨水の侵入を極力防ぐことができます。

テントサイズの注意点

テントは季節に応じて3シーズン用や冬山用などが販売されています。基本的に夏山で使用する場合は3シーズン用で良いです。サイズはメーカーが2人用や3人用など目安を示していますが、2人用を2人で使用すると狭いです。2人で使用する場合は2~3人用と少し大きめのサイズを選ぶと良いです。

最近のテントは軽いので、単独だとしても少し大きめなサイズのテントで使用している人が多いと思います。部屋内が広いだけあり、移動式マイホームで散らかしたい放題で、寝泊りだけでなく調理などの作業も快適にできます。

テントの手入れ

テント泊した登山の後は、必ず1日ほどテントを天日干します。テントを乾かさないとカビが発生して独特の匂いが染みつきます。また、テントポールには土が付いていることがあり、土を拭き取らないとポールの繋ぎ目などを石などで破損することがあります。

テント購入時に付属するシームシーリング(防水ボンド)は、購入時に水が侵入しやすいテントの縫い目に塗ります。特に地面付近は水が侵入しやすいため、テント底部の縫い目の部分を重点的に塗ります。テントを購入して何年経過すれば防水が落ちるため、必要に応じて塗れば良いと思います。