神津島に出張した2日目は快晴。仕事も早めに終わりやることもないので、天上山に登ることにしました。これが初めての山旅(登山、トレッキング)になります。
装備などありません。重い荷物は宿に置いて、サイフ、携帯、デジカメ、観光マップだけを持ち、Tシャツとジーンズの軽装で神津島港(前浜)を出発して天上山向かいます。
黒島登山口から山頂を目指して白鳥登山口に降りるコースを考えましたが、途中で道に迷います。白島登山口の方が近そうなので白島登山口に進路を変えましたが、たどり着いたのは黒島登山口でした。
神津港から約15分で登山口(黒島口)へ到着しました。登山口までの途中「山の神・冷風穴」があり心地よい風が吹いていました。この冷風穴からさらに登ると文政の石塁跡あり、さらに歩くと神津島で一番大きな「千代池」が出現します。
登山道は整備されていますが、この千代池のあたりから蜘蛛の巣が多くなり鬱陶しくなります。
千代池からさらに進めば砂の色や質感が変わる表砂漠に到着します。砂漠を抜ける頃には白い地面の先に青い海を展望できるようなり、さらに海に近づくと、天候さえよければ伊豆諸島の島々を遠望できる展望台に到着します。ここの絶景は「新東京百景」に選定されています。
展望台から不動池を経由し、不入(ハイラナイ)が沢の縁を登っていけば山頂に到着します。神津島の最高点である天上山の山頂は360度の展望と海が広がる光景でした。
白島口へと下ると不動池の守り神(お地蔵様)が祀られている不動尊とお地蔵様がいっぱい祀られた那智堂がありました。ここを通過して集落にたどり着いたら山旅(登山)は終わりとなります。
本州から南方へ位置する神津島は10月だと言うのに夏のような陽気でした。汗をかきましたが、心地よい風が吹き抜け気持ちよく、遠くには海原が広がる景色は、内陸の山とはまた異なった趣がありました。
神津島は神々が住む島と呼ばれていますが、神津島のご神体こそ天上山なのかもしれません。
神津島に鎮座する天上山は台形状の山体が特徴。黒潮の大展望として「新東京百景」にも選定されています。