2泊3日行程で宮之浦岳、永田岳、黒味岳を縦走する山旅(登山、トレッキング)をやってみました。屋久島は縄文杉や白谷雲水峡、花之江河などの名所が多いため、それらを網羅するため、白谷雲水峡~縄文杉~永田岳~宮之浦岳~黒味岳~花之江河と言った行程を組んでみました。
午前10時に宮之浦港に到着して港近くの観光協会に登山届を提出します。バスに乗って1時間で白谷雲水峡へ到着しますが、休日の最終日と言うこともあり、バスの乗客は観光目当てのおばさん2人だけでした。
白谷雲水峡や荒川口は登山者が多いと思っていましたが学生の1パーティーしかいませんでした。宮之浦岳を目指す登山者は専ら淀川口から宮之浦岳を目指しているようです。
もののけ姫のモデルになった白谷雲水峡を進み12時40分に辻峠を通過すると太鼓岩と縄文杉方面の分岐に差し掛かり縄文杉方面に向かいます。
楠川分れ(13:20)は荒川口との合流点になりますので、ガイドに連れられた縄文杉狙いの観光客が多くなります。
楠川分れからの登山道は、昔のトロッコ道の名残が残っていてレールが引かれています。レールとレールの間には板が貼られて歩きやすいです。
立派なヤクスギの群生林の登山道は水場がたくさんあって水筒は要らないほどです。大株歩道入口(15:00)には水洗トイレがありました。
大株歩道には扇杉(15:15)、ウィルソン株(15:20)があります。このあたりから猿が出てきたので目を合わさないように通過します。
杉の皮を剥がされた大王杉(16:23)、夫婦杉(16:30)を通過すると縄文杉(17:00)があります。縄文杉は見晴台から鑑賞します。
縄文杉の前にある見晴台に幕営しようと思いましたが、さすがに悪い気がしたので、少し先の東屋にテントを張って幕営しました。
翌朝6時に東屋を出発して高塚小屋(06:25)、新高塚小屋(07:25)を通過します。新高塚小屋はトイレがありますが、水場は水量は少ないし水は旨くなかったです。
第一展望台(08:00)、第二展望台(08:30)に通過しますが、展望台というほどではなく別な所の方が展望が良いと思いました。
ビャクシン岩(坊主岩)を眺める頃になると宮之浦岳や永田岳が見えてきて、この辺の展望はかなり良いです。平石岩屋(09:25)、平石(09:45)を通過して永田岳と宮之浦岳への分岐である焼野三叉路(10:00)に到着します。
屋久島の遭難の8割が永田岳で発生していますので、永田岳を往復するのであれば藪の登山道を考えると焼野三叉路で荷物をデポして身軽にした方がいいかもしれません。
永田岳の山頂(11:20)は海が見えてローソク岩も良い感じです。少し休憩して焼野三叉路に戻ります(12:35)。
永田岳の往復で体力を消耗したので焼野三叉路から宮之浦岳まではきつかったです。13時10分に宮之浦岳で昼食をとります。見晴は良いですが天候が良すぎで暑いくらい。
昼食して宮之浦岳から下りった栗生岳(14:00)は岩屋になっていて祠がありました。
扇岳や安房岳、投石岳を巻いて投石平、投石岩屋(15:20)を過ぎると日本庭園の様な広場があります。ここで道を間違えて獣道に入りました。木に登って道を探したら、遠くの岩に大きなマーキング。まさか登山道が岩を越えるように付けられているとは思いませんでした。
黒味岳の分岐(15:55)で荷物をひめに見てもらって一人で黒味岳へ登ります。黒味岳山頂(16:15)は山頂を示す標識はありませんでしたが、展望が良くて気持ち良いです。分岐に戻りひめさまと合流し(16:30)、花之江河へ向かいます。
花之江河(16:40)は日本最南端の泥炭湿原で日本庭園の様な趣です。16時55分に小花之江河へ到着しました。
当初は石塚小屋に泊まってヤクスギランドへ行くつもりでしたが、無性にコーラが飲みたくなり、この日のうちにヤクスギランドへ行くことにしました。ヤクスギランドへは淀川口の方が近いので予定を変更します。
淀川小屋(17:55)、淀川登山口(18:35)にたどり着き、ここからは舗装路を歩いて19時に紀元杉の近くで湧出している紀元命水を大量に仕入れて夕食を摂りました。
紀元命水から2時間ほど歩き、21時30分にヤクスギランドに到着しましたが自動販売機は無くコーラを飲むことはできませんでした。
ヤクスギランドから街までは5時間ほどかかるためヤクスギランドに幕営しました。翌日は登山者を登山口まで運んだ帰りのタクシーをつかまえ、7時発のトッピーに乗って鹿児島に帰りました。
日本百名山の一つで九州の最高峰。洋上のアルプスと呼ばれる。1週間に8日雨が降ると言われる屋久島の豊富な雨は、縄文杉やウィルソン株などの杉と、もののけ姫のモチーフとなった森を育てた。