御嶽山の山旅(登山)する1ヶ月ほど前にNHKの日本百名山特集で御嶽山を紹介していて、立派な山体と宗教色の強い山が印象的で興味が湧いたので御嶽山を旅することにしました。
御嶽山はロープウェーで手軽に7合目まで行ける山です。天気も良さそうなので期待しつつ夜中に車を走らせましたが、ロープウェーの営業時間は午前9時から午後5時までで、早めに到着したのに待ちぼうけします。
午前9時過ぎにロープウェーで7合目まで移動します。一気に1,000mほど登るので楽です。ロープウェー駅から行場山荘まで5分程度歩いて、ここから山旅(登山)がスタートします。登山道は木段になっていて、きちんと整備されています。
1時間程度登るとグッと視界が開けてきます。女人堂の辺りは剣ヶ峰方面と三ノ池方面の分岐になります。女人堂から剣ヶ峰までは富士山に似た登山道になります。
途中に石室山荘があり、この山荘の中を通過して剣ヶ峰に向かいます。このときにヘリが上空を飛んでいて山荘のご主人が「ヘリが来ますので小屋で休んでください。帽子には気をつけて下さい」と声を掛けてくれましたが、それほど付近を飛んでいる訳でもないので先を急ぐことにしました。
ガレた登山道を進み幾つか小屋を通過すると、だんだん平坦になって眼下には二ノ池、視線の先には剣ヶ峰が見えてきます。山頂部分には鳥居などがあって展望自体はいいですが、それほど広くないため人で混み合っています。
山頂では休憩することもなく、少し下がったところで休憩します。ここで今回の行程を再考して、二ノ池から三ノ池を回って下山することにしました。
二ノ池まで行ってみましたが、雪解け水の冷たい感じはなく、ぬるい感じでした。さらに人が少ない道を通って行くと賽の河原へ到着しました。賽の河原だけあってケルンが無数にあり、三途の川と言った感じがありました。この辺からも宗教的な山を彷彿させてくれます。
先に進み、稜線に登ると避難小屋があり眼下には三ノ池が見えます。本来なら三ノ池に下る道が存在しますが、崩落により道が完全に岩に覆い尽くされています。ちょっと無理かなとも思いましたが、下を見ると降りている人がいたので降りてみました。
崩落現場は浮き石のオンパレードで足の置き場がわかりません。小さい岩のみならず、自分より大きい岩も浮き石なので足を乗せると岩ごと転落しそうで泣きそうになります。登ることもできず、下ることもできない…。
何とかガレ場を通過して一般登山道に降りたときは足がガクガクしています。疲れと緊張のためだと思います。
あとは静かな登山道を歩いて女人堂経由で下ります。女人堂経由の登山道は静かで、あまり歩かれていないのが、もったいないくらいです。
女人堂からは登りで使った道を戻ります。やっぱりよく整備された立派な登山道です。
行場山荘で今回の山旅(登山)はゴールです。山荘で「力餅」を頂きました。おいしかったです。
日本百名山の一つ。3000mを超える山としては国内で最も西に位置する。古来より山岳信仰の対象となっている。