まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

山旅(登山)で縦走してみる

縦走中のひめ

知人が、「やっぱ、縦走できる奴は強いよな」と語った。縦走とは、尾根伝いにいくつもの山頂を踏んでいく山旅(登山、トレッキング)のスタイルで、一つの山頂を往復するのはピストンと言います。

多くの人は、深い山の山頂を目指す時に縦走していくと思います。山頂と山頂をつなぐ縦走は、必ず山頂と山頂の間にコル(鞍部)が存在することから、必然的に登り降りを繰り返さなければなりませんので、単純に登って降るより体力を使うことになります。

疲労度に影響するのは、岩場、鎖場などの難路を通過する場合も挙げられますが、獲得標高(登った累積標高)も大きな要素です。単純に一つのピークを登って降るよりも、歩行距離とアップダウンが増える縦走は、ピストンより体力を消耗することになります。

また、縦走はいくつもピークを踏むことから、数日の山行になってしまう場合がほとんどで、低山であれば日帰り縦走もできるかもしれませんが、標高が高くなれば日帰りは難しくなります。目的の山頂だけを踏みたいのであれば、あえて縦走しなくても、ピストンで事が足りる場合もあるわけです。

ですが、縦走にはピストンとは違った魅力を秘めていると思います。縦走は尾根伝いにいくつもピークを踏むことから、その山域全体の様子を把握することができます。山域の様子を知ることは、その山の特徴を知るうえで大切で、ピストンでは得られない発見があります。この発見は、何度もピストン登山を重ねても無理だと思います。

幕営縦走が、山旅(登山)の最終到着点

幕営縦走登山

縦走する場合、数日かかることもあるため山小屋を利用される方が多いと思いますが、やま旅の最終到着地点は、テントを担いで山々を巡ることではないかと思っています。

山小屋に泊まっても山を楽しめますが、こんな自然を満喫できるやま旅のスタイルはないと思います。

私は山が最も美しい時間帯は、夕方~明け方だと思っています。夕焼けで色づく山々、満天の星空に輝く月明かり、きらめく夜景、そして朝焼けが山容を染める…。この時間に触れたいと言うのが山を続けている理由じゃないかなと思います。

つまり、山の中に寝泊まりしなければ、それらの光景を目の当たりにすることはできないと思います。やはり、朝から夜まで直接自然に触れられる幕営縦走こそ最良の山旅(登山、トレッキング)のスタイルだと思います。