カルナック神殿

ルクソールはエジプト帝国の首都としてテーベと呼ばれ何世紀にも渡り栄華の中心にありました。ここにある巨大な神殿がカルナック神殿でカルナック神殿の近くには副神殿としてルクソール神殿もあります。
ルクソールには、エジプト中王国時代の紀元前2000年頃から数度にわたって首都が置かれていましたが、紀元前672年の異民族の略奪を受けたことに始まりアレキサンダー大王遠征後のプトレマイオス軍により完全に破壊されました。
カルナック神殿はアモン神(空気の神)を祀る神殿で東西540メートル、南北600メートルの周壁で囲まれた壮大な神殿です。その2キロほど先にあるルクソール神殿とカルナック神殿は参道で繋がるようで発掘作業が行われています。
巨大な壁に覆われた神殿です。
羊の顔とライオンの体のスフィンクスです。
カルナック神殿入口付近にはスフィンクスが並んでいます。スフィンクスはライオンの体にヒツジの顔になっています。スフィンクスの回廊を通過して周壁を越えて内部に進むと、大きな柱に文字が綺麗に彫刻されている柱の回廊にたどり着きます。この彫刻の中にはラムセス2世の文字が刻まれているとのこと。
141本の柱が並びます。
柱には文字が彫られています。
柱の回廊をさらに進むと広場に出ます。この広場にはオベリスクが2本聳えています。オベリスクは一枚岩から作られているので作るには相当な技術が必要とのことです。
広場に見るとオベリスクが聳えます。
オベリスクには文字が彫刻されています。
広場には「ふんころがし」の像があります。丸い糞(太陽を意味する)を転がすことから神聖な生物とされ大切に祀られています。このふんころがしの像には謂れがあり、ふんころがしを2周すると願い事が叶い3周すると結婚でき、更に多く回る(42周と記憶)と離婚するとの謂れがあります。
ふんころがしは可愛らしい像です。
ふんころがしを多くの人が回っています。
カルナック神殿は1979年に「古代都市テーベとその墓地遺跡」の一部として世界遺産に登録されています。