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ハトシェプスト女王葬祭殿

エジプト・ルクソールの旅行や観光地、ハトシェプスト女王葬祭殿

ハトシェプスト女王葬祭殿(別名:デール・エル・バハリ神殿)は、王家の谷の東にある切り立った断崖の下に建設された太陽神アメンラーを祀る葬祭殿です。ハトシェプスト女王は、王家の谷に初めて王墓を築いたトトメス1世の娘であり、トトメス2世の王妃でもあった女性初のファラオです。

ハトシェプスト女王葬祭殿内部

ハトシェプスト女王祭葬殿付近の駐車場に到着してディズニーランドのアトラクションのような車で祭葬殿へと向かうと大きな岩壁に綺麗に整ったハトシェプスト女王の葬祭殿が見えてきます。葬祭殿は古代の建物とは思えないモダンな造りで、各階にはテラスが用意されていて中央のスロープでそれぞれつながれます。

祭葬殿の2階には像が並び、その先には多くの柱が連なる回廊があります。向かって左端はハトホル女神の礼拝所で、その隣には女王が積極的に実施したブント国との交易を描いたレリーフが残ります。

ハトシェプスト女王の時代は、エジプトで初めて貿易が行われただけでなくシナイ半島で金の採掘を行うなど平和で経済的にも豊かでした。

ハトシェプスト女王葬祭殿

エジプト・ルクソールの旅行や観光地、ハトシェプスト女王葬祭殿入口には両脇に像が並びます。

ハトシェプスト女王葬祭殿

エジプト・ルクソールの旅行や観光地、ハトシェプスト女王葬祭殿入口には絵が描かれています

テラスには壁画が残されていて色もはっきりしています。この壁画は卵白などでコーティングしているため現在も色が残されています。6500年も前の色彩が残されているとは、とても凄いですね。

壁画には、犬のアタマをしたアビス神、ホルス神、アメン神の壁画があるほかトトメス3世の壁画や交易の様子なども残されています。

壁画

エジプト・ルクソールの旅行や観光地、ハトシェプスト女王葬祭殿色鮮やかな壁画が今も残ります。

天井の壁画

エジプト・ルクソールの旅行や観光地、ハトシェプスト女王葬祭殿天井にはたくさんの星が描かれます。

ハトシェプスト女王が亡くなった後、トトメス3世が力をつけます。トトメス3世はエジプトのナポレオンとも呼ばれハトシェプストの夫であるトトメス2世と側室イシスの間にできた子です。

トトメス3世はハトシェプスト女王の平和な治世とは対照的で戦いを好み、ハトシェプスト女王の影響でなかなか表舞台に出られなかった腹いせのためハトシェプスト女王の肖像を削り、現在の肖像は傷ついています。

地図