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ヒエラポリスーパムッカレ

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ

トルコ南西部のデニズリ州に位置するパムッカレはトルコ語で綿の城を意味します。温泉の水の流れでできた雪のように真っ白な石灰棚が広がる景観が有名です。またパムッカレの丘の上には古代都市ヒエラポリスの遺跡が残されています。これらは1988年にヒエラポリスーパムッカレとして世界遺産に登録されています。

パムッカレ

白い山肌であるパムッカレは、古くから綿の名産地であったことから「綿の城」と呼ばれています。弱酸性の雨水が台地で炭酸カルシウムの溶液となり、その地下水が地熱で温められて温泉として湧き出しています。湧出した温泉はやがて沈殿して石灰が固まり、あたかも純白の棚田のような景観を作り出しました。

棚田のような景観になったのは、漂流してきた枝などに石灰がたまり、それが長い間を掛けて堤を形成したためです。現在では約200メートルの高さに渡って棚田が形成されています。

パムッカレ

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ公園のように整備されています

石灰の棚田

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ石灰が固まって白い棚田になっています

パムッカレは素足で入ることができます。冬の早朝に裸足になるのは寒いですが、棚田に流れる水は温泉でとても暖かいです。この日はとても寒くて霜が降りていましたが、それでも温かい温泉水が流れコケが生えています。ただし温泉水から上がるときは異常に足が寒く感じます。

パムッカレ

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ裸足は寒いです

パムッカレの景色

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ棚田から湯気が出ています

パムッカレは公園のようになっていてカフェなども併設されています。また、この奥に行けば小高い丘に遺跡群があります。これが古代都市ヒエラポリスで遺跡には神殿や円形闘技場などの古代施設も残されています。

ヒエラポリス遺跡

パムッカレの丘の上にあるヒエラポリス遺跡は、紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄しました。円形闘技場や千人が入浴できるローマ式大浴場などの遺構が残されています。

ヒエラポリス遺跡

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ神殿などの保存状態は良いです

ヒエラポリス遺跡

トルコ・デニズリの旅行や観光地、パムッカレ遺跡への入口付近になります

パムッカレの自然の造形美と温泉で発展した古代都市ヒエラポリスでしたが、幾度と地震に見舞われて、やがて廃墟となりました。

地図