アヤソフィアとイスタンブール地下宮殿
アヤソフィアは東ローマ帝国時代に建てられたキリスト教正教会の大聖堂を起源としています。西暦360年ローマ皇帝のコンスタンティヌス2世によって建造されましたが何度か暴動によって破壊され、現存しているのは537年にユスティニアヌス1世によって造られたアヤソフィアです。
オスマン帝国時代の1453年から1935年までイスラム教モスクとして改築が繰り返され現在の姿になりました。室内には東ローマ帝国時代のモザイク画が描かれていましたが、オスマン帝国時代に漆喰で仕上げらえたようです。
アヤソフィア
アヤソフィアはイスタンブールで有名なモスクです。無料で見学することはできますが手荷物検査を受ける必要があり食べ物や飲み物も持ち込み禁止で宗教的な観点で女性はスカーフなどで頭を隠す必要があります。
内部は土足厳禁のため靴を脱いで入ります。内部は大きな広間になっていて大きなシャンデリアが並ぶ絢爛豪華な造りです。室内に吊るされている円盤にはアラビア語でアラー、ムハンマド、4人のカリフの名前が記されています。
円盤にはアラーなどの名前が記されます
天井には壁画が描かれています
もともとキリスト教の建物でしたがオスマン帝国がイスタンブールを征服するとミナレットが建築されました。内部にはキリスト教にちなんだ壁画が多数残されており天井には聖母子像が描かれています。
沐浴用の壺は、イスラム教徒が祈りの前に体を清めるために使用していたため元々は外にありました。
祈りの前に体を清めるために使います
大きなモスクです
アヤソフィアの内部は10分程度しか見学できません。アヤソフィアの近くにはブルーモスクなどの観光名所があるためアヤソフィアも大勢の方が来ます。入場制限のためアヤソフィア内部に入るまで外で並ぶことになりますので、9時のオープンに合わせて入場した方が良さそうです。
イスタンブール地下宮殿
イスタンブール地下宮殿は東ローマ帝国時代の貯水槽です。542年に東ローマ帝国ユスティニアヌス1世が建設しました。10万トンの水が貯水できます。ユスティニアヌス1世の時代に首都だったイスタンブールにはローマからオスマン帝国時代の貯水槽が百か所以上存在しました。、1987年まで泥に覆われていました。
光で幻想的な世界です
柱の回廊ができています
入場料は190トルコリラ(約1,500円)になります。手荷物検査を受けて入場することなります。入場して階段を下ると柱が無数に建つ広い空間に出ます。貯水槽ではありますが地下宮殿と言われるだけの幻想的で迫力ある空間が広がります。
柱の下には顔の像があります
綺麗な水で魚が泳いでいます
柱のあたりは水が張っていて湿気がすごいです。あちこちにアートな感じのモニュメントがありライトアップされてインスタ映えする空間です。柱の中には人の顔が逆さになっている基礎石があります。貯蓄されている水は綺麗なので魚が泳いでいました。