アンコール・トム東部の寺院群

アンコール・トムから勝利の門を抜けて東に進むと寺院が点在するエリアに到着します。この周辺の寺院はアンコール・ワットやアンコール・トムにある寺院に比べ規模は小さいですが、観光客が少ないため静かに遺跡巡りができます。
トマノン
トマノンは12世紀初頭にスールヤヴァルマン二世により建築された寺院です。アンコール・トムの勝利の門を進んだ先の左手(北側)にあり、右手(南部)にある寺院はチャウサイ・テボーダになります。トマノン、チャウサイ・テボーダともにコンパクトにまとめられた寺院です。
アンコール・トムの門です
こじんまりとした寺院です
トマノンは高さは2.5メートルある基壇に1つの塔と拝殿がある寺院です。南側には経蔵、東と西に塔門、東塔門より続く参道の東には小型の十字テラスがあります。
チャウサイ・テボーダ
トマノンの向かいに位置するチャウ・サイ・テボーダもトマノン同様、12世紀初頭にスールヤヴァルマン二世により建築された寺院です。10年もの歳月をかけフランス極東学院が修復し2006年から見学できるようになりました。
静かな遺跡です
子供たちの遊び場になっています
チャウサイ・テボーダは、アンコール・ワット様式のヒンドゥー教寺院です。
タ・ケウ

タ・ケウは11世紀初頭にジャヤヴァルマン五世によって作られた寺院です。クリスタルの古老という意味があり結構大きな寺院です。タ・ケウはジャヤヴァルマン五世により造営が始められましたが、王の突然の死により、石材を積み上げた状態で未完成のまま放置されています。
ピラミッド式寺院の周囲に回廊を組み合わせる新しい造形が挑戦されています。完成されていればピラミッド式寺院の中でも造形上優れたものの一つとなっていたと云われています。
タ・ケウは最上階にある中央祠堂まで登ることができますが、とてつもなく急な階段が続くため危険です。登りよりも下りが厳しいため、尻もちをつきながら降りる人が多いです。特に雨天時などは危険なため慎重に行動した方が良いです。
タ・ネイ

タ・ケウ寺院からタ・プローム方面に直進するとT字路に到着します。ここから北に向かっていけばいいですが、雨が降った後など道がかなり悪くなるため、服が汚れてしまう可能性があると思います。
観光客はおらず現地の僧侶がいるだけで、とても閑静な寺院でした。この寺院は日本の援助によって修復されているようで、そんな内容の看板が日本語とクメール文字で記載されていました。