タ・プローム

タ・プロームは1186年にジャヤヴァルマン七世が母の菩提を弔うために造られた仏教僧院で、後にヒンドゥー教寺院に改宗されている寺院です。1860年に発見されたタ・プロームは、古い木が寺院を飲み込んでいる神秘的な空間で、自然の力を明らかにするために、樹木の除去や本格的な積み直しなどの修復が行われないまま、発見当時の姿がそのまま残されています。
タ・プローム
タ・プロームは梵天の古老という意味の寺院で、1186年にジャヤヴァルマン七世が母の菩提を弔うために建てました。東西1キロメートル、南北700メートルの敷地に最盛期には1万人以上の人たちが暮らしていました。
タ・プローム
寺院の側面にはディヴァダがあります
タ・プローム
大きな寺院ですね
ガジュマルの一種で熱帯地方に繁殖するスポアンの木の根が建物を飲み込むように巻き付きます。タ・プロームは発見当時の姿をほぼ残してきましたが、崩壊が進んでいるため修復する話が進められているようです。しかし、木の根を取り除いてしまうと更に崩壊する恐れがあるため修復には時間がかかるようです。
タ・プローム
木の根が飲み込んでます
タ・プローム
回廊に木の根が覆っています
寺院を覆うスポアンの木は樹齢約300年から400年は経過しているとのことです。修復があまり行われていないタ・プロームは、天空の城ラピュタのような密林に眠る廃墟のような寺院です。この特異な景観を利用して、2000年には映画「トゥームレイダー」の撮影が行われています。