まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

ガル・ヴィハーラ

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ

ガル・ヴィハーラは一枚岩に4体の石像が彫刻された仏教寺院で岩の僧院とも呼ばれます。花崗岩の一枚岩を彫刻して仏陀坐像、立像、涅槃像の3体が刻まれ、坐像と立像の間の洞窟には小さめの仏陀坐像が安置されています。これらは仏教美術の最高傑作の一つと言われています。

スリランカ仏教の中興

スリランカには紀元前3世紀ごろにインドから上座部仏教が伝えられ、アヌラーダプラ王朝から仏教を保護してきました。1世紀頃になると、仏教をより進歩的にとらえた大乗仏教がインドで興り、3世紀にスリランカに伝来しています。当時の王マハーセーナは上座部仏教と大乗仏教の対立を恐れ、ジェータヴァナ寺院を建ててジェータヴァナ・ヴィハーラ派を興し、大乗仏教のアバヤギリ・ヴィハーラ派、上座部仏教のアヌラーダプラ・マハーヴィハーラ派の3派で寺院の均衡を保ちました。

ガル・ヴィハーラ

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ磨岩仏はレンガで囲まれていました

ガル・ヴィハーラ

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ屋外に3体、洞窟に1体の仏像が彫られています

やがてスリランカ仏教が堕落していくと、12世紀にパラークラマ・バーフ1世はこれらの3派を統一するために会合を開き、没落した僧を還俗させて仏教僧の浄化を進めるとともに、各派の長老らの助けを借りて僧侶のカティカーヴァタ(律規定) を定めました。ガル・ヴィハーラにはこの律規定の石碑が残されています。

ウッタララーマの磨岩仏

ガル・ヴィハーラは12世紀にパラークラマ・バーフ1世により建造され、かつてはウッタララーマ(北の僧院)と呼ばれていました。一塊の巨大な花崗岩に坐像、立像、涅槃像が彫り込まれ、坐像と立像の間の洞窟にも坐像があります。仏陀坐像は高さ5メートルで指には定印を結び、蓮華座に座ります。

仏陀坐像

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ蓮華座に座り定印を結びます

立像

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ仏陀の弟子アーナンダとも言われます

悟りを開いた釈迦立像または仏陀の弟子アーナンダとも言われる高さ7メートルの立像の隣には、洞窟の中に仏陀坐像が安置されています。坐像の高さは1.5メートルで形状は大型坐像と似ています。かつて洞窟内は壁画が描かれて洞窟内を荘厳していたようです。

洞窟の仏陀坐像

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ洞窟の中は壁画が描かれていました

涅槃像

スリランカ・ポロンナルワの旅行や観光地、ガル・ヴィハーラ仏陀が涅槃に入った姿を示します

向かって右端に彫られている涅槃仏が最も大きく、長さ14メートルあります。こちらの像は両足の長さが不揃いで耳たぶが落ちていることから、休んでいるのではなく涅槃に達した状態を示しています。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
Nissankamallapura, Polonnaruwa, Sri Lanka
アクセス
ポロンナルワ駅から車で10分
営業時間
7:00〜17:00
料金
ポロンナルワ入場料25ドル又は3850ルピー
地図