ランカティラカ寺院
ランカティラカ寺院は、13世紀にパラークラマ・バーフ3世により建てられ、ウィジャヤバーフ5世により修復されました。高さ17メートル、幅18メートル、奥行52メートルある大きな壁で狭い通路を形成している仏殿です。内部には高さ14メートルを超える頭部が無い立像が祀られます。
ランカティラカ寺院
ポロンナルワ王国は12世紀にパラークラマ・バーフ1世の頃に最盛期を迎えますが、やがて王位継承争いで衰退し滅亡します。タンバデニアに都を移して成立したタンバデニア王国のパラークラマバーフ3世は、インド・パーンディヤ朝に奪われていた仏歯を奪い返してポロンナルワに奉納して仏教を再興しました。
ゲディゲ様式の細かい彫刻が施されます
仏教を再興したパラークラマ・バーフ1世が建てました
パラークラマ・バーフ3世により建てられたランカティラカ寺院は、外壁にはシンハラ建築のゲディゲと呼ばれる様式で浮き彫りが施されています。かつては天井がありましたが、長い年月により落ちて無くなり外壁の上部も壊れています。大きな壁に挟まれる通路は瞑想の道と呼ばれ、その奥に高さ14メートルを超える立像があり頭部がありません。
頭部がない巨大な立像です
鮮やかな色で装飾されていました
ランカティラカの壁のところどころにはフレスコ画の残像が残されています。描かれているものは判別できませんが、朱色などの鮮やかな色が見受けられます。ランカティラカ寺院はかつて鮮やかな色で装飾されていたことを物語ります。
キリ・ヴィハーラ
キリ・ヴィハーラは、ランカティラカ寺院にある石灰の漆喰で塗られた仏塔です。パラークラマ・バーフ1世の妻のひとりサバドラ女王が建立した純白の仏塔で、シンハラ語でミルクを意味するキリを冠しています。白いキリ・ヴィハーラは茶色のランコトゥ・ヴィハーラと対になるような存在です。
ミルクを意味する純白の仏塔です
周囲には苔むした遺跡があります
ランカティラカやキリ・ヴィハーラがある周囲には、ほかにも仏教関連の遺構が残ります。どのような謂れがあるのか分かりませんが、苔むしたドーム型の遺跡も残されています。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- Sacred City Polonnaruwa
- アクセス
- ポロンナルワ駅から車で10分
- 営業時間
- 7:00〜17:00
- 料金
- ポロンナルワ入場料25ドル又は3850ルピー
- 地図