小樽オルゴール堂
小樽オルゴール堂は、北海道・小樽市に拠点を置くオルゴール専門店で函館、富良野、鎌倉、加賀、京都にも店舗を構えています。
大正4年(1915年)に米殻商が本社屋として建造した歴史的な建造物を利用して平成元年(1989年)に小樽オルゴール堂がオープンしました。また同年に小樽市指定歴史的建造物に登録されました。
店内にはたくさんのオルゴールが並び、オルゴールの歴史を紹介するジオラマや、アンティークなオルゴールも展示しています。
オルゴールの起源は中世ヨーロッパ、教会の鐘をならすことで人々に時刻を告げていた時代に遡ります。大小の鐘を紐でひっぱって鳴らしていたものを自動化したのがカリヨンと呼ばれる自動演奏装置です。1381年ブリュッセルで聖ニコラス教会に設置されたものがはじめてのカリヨンと伝えらえています。このカリヨンがオルゴールの起源と言われます。
日本にオルゴールが伝わったのは1852年、オランダ人により持ち込まれたと言われています。「オルゴール」は日本独自の呼び名で、オランダ語でオルガンを意味するオルゲルが訛ってオルゴールになったという説もあります。
1780年代にぜんまいの発明による時計制作技術の発展に伴い、時計職人たちが貴族のためにベルやオルガンのメロディーが流れる音楽入りの時計やからくりの入った時計を作りました。
1796年にスイスの時計職人アントワーヌ・ファーブルがシリンダーオルゴールを開発し、1840年頃にはスイスのジュラ地方で時計技術に優れた職人の手によってシリンダーオルゴールが盛んに作られました。
1886年にドイツでディスクを交換すればたくさんの曲を楽しめるディスクオルゴールが開発されオルゴールの全盛期を迎えますが、1877年にエジソンが蓄音機を発明し1910年頃には蓄音機が普及するとオルゴールは衰退していきます。
我が国に初めてオルゴールが入ってきたのは 鎖国をしていた江戸時代です。幕府と唯一取引のあったオランダ人が江戸の深川で見世物として公開したことが初めてでした。
小林伝次郎という時計職人が1830年代にオルゴールを研究し、1850年には枕時計というオルゴールを組込んだ目覚まし時計を作ったという記録も残ります。最初のオルゴールが時計職人である伝次郎の精密さと丈夫さに時計の高度な技術が生かされ質の高いオルゴールでした。
蒸気時計の前で記念撮影
入口のところで記念撮影
正面入り口の前に建つ小樽オルゴール堂のシンボル蒸気時計は高さ5.5メートル、幅1メートル、重さは1.5トンの世界最大の蒸気時計です。世界で初めて蒸気時計を製作したカナダの時計職人レイモンド・サンダースが手がけました。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒047-0015 北海道小樽市住吉町4−1
- アクセス
- JR小樽駅から徒歩15分
- 営業時間
- 09:00~18:00
- 料金
- 無料