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瑞楽園

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園

瑞楽園は、津軽藩政時代に高杉組の大庄屋を代々つとめていた對馬家の書院庭園として造られました。大石武学流枯山水庭園で、明治時代に武学流の造園第一人者と言われる高橋亭山が15年の歳月をかけて造った庭を昭和に高橋亭山の門人が増改築して完成させました。庭内には江戸時代後期のかや葺農家住宅も残り、これらが国指定の名勝となっています。

大石武学流枯山水庭園

瑞楽園は高杉組の庄屋を務めてきた豪農・対馬家の所有物で、津軽一帯にしかない大石武学流の枯山水庭園が幕末から今もなお残ります。明治23年(1890年)から明治38年(1905年)までの15年かけて大石武学流三代高橋亭山により改庭され、昭和3年(1928年)から昭和11年(1936年)にかけて、亭山の高弟であった池田亭月とその弟子外崎亭陽により増庭されました。

瑞楽園

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園庭園の左側は二神石の奥に枯池があります

瑞楽園

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園庭園の右側で左側とは時代が異なります

大石武学流の庭園の特徴は、大きな自然石をたくさん据えて、豪快に石を組み合わせることで造られる庭園です。中央には池あるいは枯山水を造り、その奥に築山を造り滝を表現します。目前には礼拝石と呼ばれる一番の石を設置して神や仏が宿る石を備えます。

礼拝石

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園の礼拝石神や仏が宿る石です

飛石

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園の飛石二筋に伸びる飛石の先に礼拝石とつくばい(手水前)があります

昭和初期に庭石の搬入の様子を撮影した写真が展示されています。雪が積もる冬季に作庭に必要な岩を搬入するため多くの人夫が携わっていますが、冬季に作物を育てることができない小作人に仕事を与えるための配慮だったようです。

庭石の搬入

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園の庭石の搬入多くの小作人が携わります

枯池

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、瑞楽園の枯池石を使って池を表現しています

瑞楽園の庭園は回遊式ではなく座りながら景色の移ろいを鑑賞できる穏やかな庭園です。観光客も少ないため静かに庭園を鑑賞することができます。瑞楽園は昭和54年(1979年)に国の名勝に指定されました。

旧對馬家主屋

旧對馬家主屋は天保10年(1839年)に建築されたと推定される豪農・對馬家が所有していた木造茅葺平屋建住宅です。昭和3年(1928年)に宮舘地区の旧家の屋敷を現在地に移築し主屋としました。

旧對馬家主屋

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、旧對馬家主屋天保10年(1839年)に建築された茅葺平屋建です

旧對馬家主屋

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、旧對馬家主屋居間からは大石武学流の庭園が眺められます

旧對馬家はりんご農家として財を成しました。旧對馬家主屋は450.7平方メートル(約152坪)あり、この座敷からは大石武学流庭園が眺められます。美しい庭園が眺められる座敷は映画「奇跡のリンゴ」のロケに使われました。

旧對馬家主屋の展示

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、旧對馬家主屋の展示古銭や日記帳など大庄屋の所有物が展示されます

旧對馬家主屋の土蔵

青森県弘前市の旅行で訪れた観光名所、旧對馬家主屋の土蔵何重にもなる蔵の内部には昔の道具も展示されています

主屋から繋がる土蔵を見学することができます。土蔵の内扉は網戸や鉄板など何重にもなり外壁は火災から守るため漆喰で塗られています。

まち旅(旅行、観光)の記録

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まち旅(旅行、観光)の記録
住所
〒036-8384  青森県弘前市宮舘字宮舘沢26-2
アクセス
JR弘前駅からバスで40分
営業時間
9:30~16:30
料金
無料
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