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田小屋野貝塚

青森県つがる市の旅行で訪れた観光名所、田小屋野貝塚

青森県つがる市の田小屋野貝塚は、日本海側では珍しい貝塚を伴った縄文時代前期から中期の集落遺跡です。貝塚からはヤマトシジミなどの貝類を中心に出土しています。また、ベンケイガイ製の貝輪の未製品が多数出土したため、集落内で貝輪製作が行われていたと考えられています。田小屋野貝塚は、昭和19年(1944年)に国の史跡に指定され、令和3年(2021年)に世界文化遺産に登録されています。

田小屋野貝塚

田小屋野貝塚は縄文時代前期から中期の6,000~4,500年前の縄文遺跡で、日本海側では珍しい貝塚を伴う集落遺跡です。当時は温暖化による海面上昇(縄文海進)により海が内陸に入り込み、海に繋がる十三湖の面積が広がっていたと考えられています。田小屋野貝塚は古屏風山と古十三湖の縁に位置しており、人々は海水と淡水が入り混じった古十三湖で様々な食料を得ていました。

貝塚からは汽水域に棲息するヤマトシジミなどの貝類を中心にコイ、サバのほかクジラなどの魚類の骨やガン、カモなどの鳥骨が出土しています。平成2年(1990年)と平成3年(1991年)の青森県立郷土館による発掘調査においては、シジミの貝層を伴う竪穴建物跡やベンゲルガイ製のブレスエットが見つかっています。

竪穴建物・貝層跡

青森県つがる市の旅行で訪れた観光名所、田小屋野貝塚の竪穴建物・貝層跡小高い丘にある遺跡です

ベンゲルガイ製の貝輪

青森県つがる市の旅行で訪れた観光名所、田小屋野貝塚のベンゲルガイ製の貝輪集落で貝輪の製作を行っていました

発掘調査は平成20年(2008年)から継続的に行われ、平成24年(2012年)には2棟の竪穴建物跡と3基の土坑墓を確認し、土坑墓1基からは縄文時代前期の妊娠の経験がある女性の人骨が出土しました。

人骨出土地点

青森県つがる市の旅行で訪れた観光名所、田小屋野貝塚の人骨出土地点看板が無ければ全然分かりません

出土した人骨

青森県つがる市の旅行で訪れた観光名所、田小屋野貝塚の出土した人骨成人女性の遺骨と考えられています

令和4年(2022年)には人骨出土地点の周囲の発掘が行われ、人骨出土地点の南部から直径2.3メートルある大型の井戸跡が発掘されました。また、人骨出土地点の北部では竪穴建物跡8棟、食糧貯蔵穴フラスコ状土坑1基、捨て場1カ所が見つかりました。また、動物の骨を利用した道具やベンケイガイを加工した貝輪も見つかっており、集落内でベンケイガイの貝輪の加工が行われていたことが分かりました。

まち旅(旅行、観光)の記録

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まち旅(旅行、観光)の記録
住所
〒038-3283 青森県つがる市木造館 岡田小屋野
アクセス
JR五所川原駅よりバスで約35分「田小屋野」から徒歩で5分
営業時間
特になし
料金
無料
地図