岩野山古墳群

岩野山古墳群は八郎潟東岸の台地先端部に立地する奈良時代から平安時代の群集墳です。8世紀半ばから9世紀前半に築造された土壙墓が30基以上確認されており、蕨手刀や毛抜形太刀、石帯、玉類、馬具、須恵器などの遺物が出土しました。昭和38年(1963年)に秋田県の史跡に指定されています。
岩野山古墳群
岩野山古墳群は、昭和35年(1960年)に耕作者により発見され、郷土史家の分銅志静により地元で注目されるようになりました。日本海側における最北の古墳群とされ、八郎潟東岸に南北に広がる洪積台地のひとつにあり、標高36メートル前後の出羽丘陵より北西方に伸びた舌状台地の台地先端部に位置しています。
岩野山古墳群
八郎潟東岸に南北に広がる洪積台地にあります
岩野山古墳群
奈良時代から平安時代に造営された古墳が複数あります
岩野山古墳群は、昭和36年(1961年)から昭和38年(1963年)にかけて、奈良修介と豊島昂により山頂部の北東斜面の発掘調査が行われ6基の古墳が確認されました。昭和49年(1974年)には五城目町教育委員会により北西斜面の発掘調査が実施され12基の遺構が確認されています。
岩野山古墳群の出土品
岩野山古墳群の古墳や遺構は墳丘は無く地下の遺構のみが残存していて、遺物から8世紀半ばから9世紀前半に営まれたものとみられます。遺構の数からすればやや年代幅がありますが、刀剣、馬具、装飾品、須恵品、鉄製品などが数多く出土しています。
文化の舘
五城目町にある遺跡の出土品などが展示されます
出土品
副葬品として刀剣、馬具、装飾品などが出土しています
岩野山古墳群にある文化の館では、岩野山古墳群の出土品のほか中山遺跡(縄文時代)や中谷地遺跡(奈良・平安時代)から出土した日常品や装飾品などが展示されています。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
まち旅(旅行、観光)の記録
- 住所
- 〒018-1711 秋田県南秋田郡五城目町高崎
- アクセス
- JR八郎潟駅から車で15分
- 営業時間
- 9:00~17:00(文化の館)
- 料金
- 無料
- 地図