まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

左下観音

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音

左下観音は、山の中腹にある岩を切り開き構築した三層閣で五間四面、高さ四尺八寸、東向きで廻り縁がある寺院です。天長7年(830年)に徳一大師が建立したとされてます。延文3年(1358年)に芦名家の家臣富田将監祐義が大修理を加えて以降の改修は詳細不明です。平成26年(2014年)に福島県の重要文化財に指定されています。

左下観音の麓

福島県会津美里町にある左下観音は会津三十三観音第21番札所になる臨済宗の寺院です。参拝に訪れるためには車の利用が便利ではありますが、標識があまりない坂道を登るため少々不安になります。坂道を登り切ったところに10台程度が停められる駐車場があります。

駐車場から左下観音までは5分ほど山道を歩きます。駐車場にある夫婦杉にある坂道から登ります。駐車場のすぐ近くには「うがい清水のアカマツ」があります。貯水された水は、恐らく左下観音に参拝するためのお清めの水だとは思います。

夫婦杉

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音二本の松が仲良く並びます

うがい清水のアカマツ

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、うがい清水のアカマツ貯水は綺麗ではないのでうがいは難しいです

うがい清水のアカマツから枯葉が積もった坂道を登ります。道はよく歩かれていて途中にコンクリートの階段もあるため、スニーカーなど歩きやすい靴であれば心配ありません。やがて坂道を登り切ったところの崖に木造3層懸造りの左下観音が見えてきます。

左下観音参道

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音参拝路は坂道が続きます

左下観音

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音木造三層の歴史ある重厚な堂宇です

左下観音

左下観音は、天長7年(830年)に徳一大師が建立したとされてます。岩を切り開き構築した三層閣で五間四面、高さ四尺八寸、東向きで廻り縁があります。本堂は3階にあるため、左下観音の左手の坂道から3階に移動して参拝することになります。

左下観音参道

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音参道麓から坂道が続いています

左下観音入口

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音入口道も建造物も老朽化が激しい感じです

3階正面には観世音菩薩様が祀られる祭壇があり、格子の隙間から観音様を拝見することができます。観音様の中で一番新しい中央の像は若櫻観音様で、太平洋戦争の頃に海軍航空隊に入隊した海軍飛行予科練習生(若櫻)が終戦間際に特攻隊として散華された霊を慰める観音様です。

観世音菩薩様

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音_観世音菩薩様新しい像は若櫻観世音菩薩様です

左下観音廻り縁

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音_廻り縁磐梯山と大川の清流が眺められます

左下観音の廻り縁は老朽により出ることはできませんが、ここからは奥に磐梯山が眺められ、のどかな田園風景と大川の清流を見下ろします。この反対側の岩の穴には首から上が無い観音様、無頸(くびなし)観音が祀られています。

秘仏として祀られる石像の無頸観音には伝説が残ります。延長年間(923~929年)に越後からの追手から逃れてきた者が、この観音堂に身を潜め一心に観音様に念じたが追手に捉まり岩上で首を切り落とされました。しかし、追ってはその首を主人に差し出すと、観音の石頸であり、首を切り落とされた観音は無頸観音といわれるようになりました。

秘仏無頸(くびなし)観音

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音_秘仏無頸(くびなし)観音秘仏として安置されています

左下観音2階

福島県大沼郡の旅行で訪れた観光名所、左下観音_2階釘が使われていない建物です

左下観音は、自然岩に諂うように建てられています。この岩の形に合わせて宮大工の方により建てられているため釘が使われていません。1階や2階に上がることもできますが、老朽化によりロープで立入が禁止されているところもあります。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
〒969-6131 福島県大沼郡会津美里町大石東左下リ 一の一
アクセス
JR会津本郷駅から車で15分
営業時間
特になし
料金
無料
地図