丸沼高原
丸沼高原は標高1,400mほどあり麓には丸沼と菅沼の2つの湖畔を抱く自然豊かな高原で白樺やブナ林の原生林で日光国立公園特別地域に指定されています。気温が25度を超えることが無い避暑地として、丸沼の周辺ではマス釣りやキャンプなどが楽しめるリゾート地になります。
丸沼高原の整備
昭和49年(1974年)に現在の日本製紙株式会社のグループ会社である日本製紙総合開発株式会社により奥日光丸沼高原スキー場として開業しました。平成10年(1998年)に標高2,000メートルまで大人数を一度に輸送できる日光白根ロープウェーを設置し通年型のマウンテンリゾートとして開発が進められました。
ロープウェーからの景色です。
丸沼高原にある丸沼です。
丸沼の畔は寛政3年(1791年)に温泉が発見され明治期からは千明森蔵の別荘になりました。昭和33年(1933年)に別荘を丸沼観光ホテルとして環湖荘湯沢館が開業しました。平成13年(2001年)からは環湖荘丸沼館に改築され、ここで丸沼温泉に入浴することができます。
- 開湯
- 寛政3年(1791年)
- 泉質
- 単純温泉(単純温泉)泉
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病疾患、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など
丸沼温泉は明治期に活動した小説家・幸田露伴が好んだ温泉で、明治22年に丸沼温泉を訪れた幸田露伴は小説「対髑髏(たいどくろ)」を残しています。
日光白根山ロープウェー山頂駅
丸沼高原は関東以北の最高峰で標高2,578メートルある日光白根山の麓にあります。日光白根山の登山口の一つとしてロープウェーが整備され、ロープウェーを利用して標高2,000mまで上がることができます。ロープウェーからは丸沼高原と丸沼が眺められます。
北関東以北の最高峰です
標高2,000メートルまで運んでくれます
ロープウェイ山頂駅の前にはロックガーデンが広がり高山植物を集めたお花畑があります。また天空の足湯があり日光白根山を眺めながら足湯に浸ることができます。この周囲は景観に優れて高山植物が多いことから昭和32年(1957年)に日光国立公園の特別保護地区に指定されています。
標高2,000メートルにある足湯です
平成15年に新しく建て替えられた神社です
日光白根山ロープウェー山頂駅には主祭神として大己貴命(大国主命)を祀る二荒山神社があります。永享元年(1429年)に日光白根山頂に遷座していた白根山神社が始まりです。永い年月で社が老朽倒壊し放置されていましたが、日光白根山の山頂から香沢口まで5,000ヘクタールの土地を所有する日本製紙株式会社が二荒山神社から大己貴命の御霊を歓請して平成15年(2003年)に現在地に社殿を建立しました。
- 住所
- 〒378-0414 群馬県利根郡片品村東小川4658−58
- アクセス
- JR沼田駅からバス「丸沼高原」下車
- 営業時間
- 特になし
- 料金
- 2,000円(ロープウェー)
- 地図