まいぷら

何もかも忘れて、ぷらぷら旅に出かけよう。

浅草

東京都台東区の旅行で訪れた観光名所、浅草寺

浅草は、草深い武蔵野で浅く草が茂る土地という意味で名付けられました。隅田川に面した武蔵国の内部に繋がる重要港で、飛鳥時代に浅草寺が創建して門前町として繁栄しました。浅草寺は浅草観音の名称で親しまれ年間約3千万人もの参詣者が訪れる都内最古の寺院で、多くの参拝者や観光客で賑わい、明治時代以降は東京の娯楽の中心となりました。

浅草寺の創建

かつて漁に出た二人の兄弟は、網を海に投げ入れると観音様の像が掛かり、それを解いて何度も網を投げても観音様が掛かるため、この地を治めていた土師中知に相談しました。土師中知は推古天皇36年(628年)に自宅を寺として観音様を祀り、浅草寺が創建されました。

仲見世通り

東京都台東区の浅草寺の仲見世通り雷門から宝蔵門までの商店街

浅草寺本堂

東京都台東区の浅草寺本堂昭和33年に再建された東京で最古の寺院です

治承4年(1180年)に平氏討伐のため挙兵した源頼朝は、浅草寺で戦勝祈願したため広く知られるようになり、関東の武士から崇敬されるようになりました。江戸幕府を開いた徳川家から祈願所と定められました。浅草寺本堂は火災などで20回建替えられ慶安2年(1649年)に三代将軍徳川家光が再建したものは明治40年(1907年)に国宝に指定されました。関東大震災でも奇跡的に倒壊しませんでしたが、昭和20年(1945年)の東京大空襲により焼失し昭和33年(1958年)に現在の本堂が再建されています。

雷門(風雷神門)

天慶5年(942年)に安房国を治めていた平公雅は、武蔵国の国司となり駒形付近に雷門を創建し、鎌倉時代に現在の場所に移築されました。門の両側に祀られる風神や雷神は、火災や洪水から浅草寺を守ることを意味しています。雷神門の創建は不明ですが、現在の位置に移されたのは鎌倉時代以降に風神雷神が祀られたとされています。

浅草寺雷門

東京都台東区の浅草寺雷門松下幸之助の支援で再建しました

雷神

東京都台東区の浅草寺雷門の雷神慶応の火災で頭部のみ残り修復されました

吊るされている提灯は長さ4メートル、重さは700キロある巨大なものです。江戸時代末期の慶応元年(1865年)に雷門が焼失して長らく再建されませんでしたが、昭和35年(1960年)に松下電器の創業者松下幸之助の支援により再建されました。

宝蔵門(仁王門)

天慶5年(942年)に平公雅が建立した仁王門は雷門の倍ほどの大きさがあり、門の両側に金剛力士像が祀られています。寛永8年(1631年)に焼失したものが徳川家光により再建されましたが、東京大空襲で再び焼失しました。

浅草寺宝蔵門

東京都台東区の浅草寺宝蔵門雷門から仲見世通りの先にあります

浅草寺宝蔵門

東京都台東区の浅草寺宝蔵門創業者大倉喜七郎夫妻の支援で再建されました

現在の宝蔵門は昭和39年(1964年)にホテルニューオークラの創業者である大倉喜七郎夫妻の支援で再建されました。中央にある提灯は荷上場である小舟町から奉納されたことを意味します。

浅草寺五重塔

天慶5年(942年)に平公雅が三重塔を建立したのが始まりで、のちに大火で焼失しため、慶安元年(1648年)に徳川家光が五重塔を再建しました。現在の五重塔は昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失したため、昭和48年(1973年)に再建されました。

浅草寺五重塔

東京都台東区の浅草寺五重塔宝蔵門(仁王門)の隣にあります

浅草寺五重塔

東京都台東区の浅草寺五重塔仏舎利(仏様の遺骨)が収められています

浅草寺の五重塔にはスリランカのイスルムニヤ寺院から昭和41年(1966年)に伝えられた釈迦の遺骨(仏舎利)が収められています。

伝法院庭園

浅草寺の本坊である伝法院は、安永6年(1777年)に再建された大玄関・客殿・使者の間とそれ以降に再建された大台所・大書院・住職の間などの建築があります。江戸時代初期に造営された庭園は広々とした池を中心にした約1万平方メートル以上の敷地があり、平成23年(2011年)に国の名勝に指定されています。

伝法院庭園

東京都台東区の伝法院庭園通常は閉門しています

浅草寺五重塔

東京都台東区の伝法院庭園枯滝石組が最大の見どころです

残念ながら5月の一部の期間を除き非公開になりますが、作庭家・小堀遠州の作庭と伝えられる庭園は、五重塔と東京スカイツリーを借景とした周遊式池泉庭園で、小堀遠州が手掛けた庭園は都内では池上本門寺の松涛園と皇居東御苑二の丸庭園の3ヶ所のみになります。

江戸時代から明治時代

浅草寺の横を流れる隅田川は、決壊して被害をもたらすことがありました。8代将軍徳川吉宗は、陸路や水路を利用して多くの参拝者が浅草寺を訪れることに目をつけて、隅田川の両岸に堤防を築いて桜を植え、参拝者が花見をして踏み固めるようにしました。こうして隅田川は今も花見の名所の一つになりました。

浅草からの景色

東京都台東区の浅草からの景色スカイツリーが見えます

凌雲閣浅草十二階

東京都台東区の凌雲閣浅草十二階国立国会図書館蔵の凌雲閣

明治時代が訪れても浅草寺には多くの人が訪れていました。明治23年(1890年)にはレンガ造りで日本初の電動式エレベータを備えた凌雲閣が建造されて東京の娯楽の中心となりました。凌雲閣は当時日本一の高さ52メートルを誇るタワーでしたが、大正12年(1923年)に起きた関東大震災で8階より上が倒壊したため撤去されました。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
東京都台東区浅草
アクセス
東京メトロ浅草駅が最短かと
営業時間
24時間
料金
無料
地図