巣鴨/駒込
豊島区の東部にある巣鴨は、とげぬき地蔵尊で知られる高岩寺や江戸六地蔵の一つである眞性寺地蔵尊が安置されるところから名付けられ巣鴨地蔵通り商店街があります。この商店街はおばあちゃんの原宿と呼ばれ特に4のつく日には露店やフリーマーケットが開かれ賑わいます。駒込は江戸時代に染井と呼ばれるところに多くの植木屋が住む植木の里でソメイヨシノの発祥の地です。
巣鴨地蔵通り商店街
地蔵通り商店街は長さ780メートルある商店街で、かつては中山道を行き交う旅人や商人の休憩所が置かれていました。おばあちゃんの原宿と例えられる商店街は常に活気に溢れ4、14、24日は高岩寺の縁日が開かれて200もの屋台が並びます。
おばあちゃんの原宿と言われます
公式マスコット「すがもん」がいます
公式マスコットすがもんがいる商店街には、200以上の店舗が並び名物の塩大福を始めとするおやつの宝庫です。商店街で最も目を引くのは昭和27年(1952年)に創業した赤パンツの元祖・巣鴨マルジで、赤パンツばかりが販売されている店舗が地蔵通り商店街に4店舗あります。
高岩寺(とげぬき地蔵尊)
巣鴨商店街にある高岩寺は、正式には曹洞宗萬頂山高岩寺といい「とげぬき地蔵尊」の愛称で呼ばれます。慶長元年(1596年)に延命地蔵菩薩を祀る寺院として文京区湯島に創建しましたが、区画整理により明治24年(1891年)に現在の場所に移転しました。
地蔵通り商店街に面しています
秘仏である延命地蔵菩薩が安置されます
正徳3年(1713年)に江戸小石川に住む田付夫人が重い病に見舞われて熱心に地蔵尊を信仰していたところ、田付氏の夢に黒衣に袈裟をかけた一人の僧が現われ、自分の姿を一寸三分に彫刻して川に浮かべるように伝え枕元に不思議な地蔵菩薩の御影が置かれていました。田付氏は夢に従い一万体の御影をつくり両国橋で河水に浮かべると、その夜、夫人の枕元に現れた死魔を黒衣の僧侶が錫杖で突き出し、それから夫人の病は日一日と快方に向かいました。
この霊験の話を聞いた毛利家に出入りする西順という僧は、田付氏が持っていた2枚の御影を譲り受けました。正徳5年(1715年)に毛利家の女中の一人が針を誤飲してしまい苦しみもがくところに西順が地蔵菩薩の御影一枚を水で飲ませて御影を吐き出させると、飲み込んだ針が御影を貫いて出てきて女中の命を助けました。助けました。こうして針抜き→トゲ抜きとなり、とげぬき地蔵尊と呼ばれるようになりました。
御香の煙が効験ありそうです
自分の身体の悪い所を洗い清めます
境内にある洗い観音は江戸時代最大の明暦の大火で妻を亡くした屋根屋喜平次が供養のためを寄進した聖観世音菩薩です。自分の身体の悪い所を水で洗うと治療される効果があると云われ、多くの人だかりができています。
眞性寺
地蔵通り商店街入口付近にある眞性寺は真言宗豊山派の寺院です。創建は不明ですが聖武天皇の勅願で行基菩薩が開創したと言われる由緒ある寺院で、元和元年(1615年)に祐遍法印により中興開基(再建)され八代将軍徳川吉宗も度々立ち寄ったと言われます。
創建年代は不明です
中山道の旅を見守る江戸六地蔵の一つです
本堂の前には高さ2.68メートルの地蔵尊が鎮座します。江戸深川に住んでいた地蔵坊正元が願主となり正徳4年(1714年)に安置された唐銅製の座像です。東海道の品川寺、奥州街道の東禅寺、甲州街道の太宗寺、水戸街道の霊巌寺、千葉街道の永代寺(廃寺)とともに江戸六地蔵の一つとして中山道を行く旅人などを見守りました。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 東京都豊島区巣鴨
- アクセス
- 巣鴨駅から徒歩10分圏内
- 営業時間
- 特になし
- 料金
- 無料
- 地図