まいぷら

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雑司ヶ谷

東京都豊島区の旅行で訪れた観光名所、雑司ヶ谷鬼子母神堂

雑司ヶ谷は庶民的で昭和の雰囲気が残る地域です。漫画の神様と言われる手塚治虫が暮らしていた昭和28年に建てられた並木ハウスが残り鬼子母神堂を始めとする寺院が佇みます。また明治時代以降に墓地として整備された雑司ヶ谷霊園には多くの著名人が眠ります。

雑司ヶ谷鬼子母神堂

鬼子母神堂は江戸時代から安産と子育ての神様として親しまれてきました。鬼子母神は夜叉神の娘で暴虐で子供を食べる恐ろしい鬼女でしたが、お釈迦さまに諭されて改心してからは安産や子育の守り神となりました。室町時代の作と伝わる鬼子母神尊像は永禄4年(1561年)に山村丹右衛門により清土(現・清土鬼子母神堂)で掘り出され法明寺の塔頭東陽坊(後に大行院)に納められましたが、天正6年(1578年)に雑司ヶ谷村に安置されたと云われます。

鬼子母神表参道

東京都豊島区の鬼子母神表参道表参道のケヤキ並木は都指定天然記念物です

鬼子母神堂

東京都豊島区の鬼子母神堂安産や子育ての神様になった鬼子母神を祀ります

鬼子母神堂は、広島藩2代藩主浅野光晟の正室である自昌院により寛文4年(1664年)に本殿が建立され、元禄13年(1700年)に相の間と拝殿が増築されました。豊島区で最も古い建造物で意匠的に優秀で歴史的価値が高いとして平成28年(2016年)に国の重要文化財に指定されています。

鬼子母神堂

東京都豊島区の鬼子母神堂室町時代の作と伝わる鬼子母神尊像が安置されます

大公孫樹

東京都豊島区の鬼子母神の大公孫樹大きな銀杏の木は東京都の天然記念物に指定されています

鬼子母神堂境内には東京都の天然記念物に指定されている樹齢700年の大公孫樹があります。応永年間(1394-1428年)に植えられた大公孫樹は古くから鬼子母神の大イチョウとして知られ幹周8メートル、高さ30メートルあります。

法明寺

法明寺は日蓮宗の寺院で雑司ヶ谷鬼子母神堂の別当寺院で伝承では弘仁元年(810年)に真言宗の威光寺として創建され正和元年(1312年)に日蓮宗に改宗し法明寺となりました。法明寺の諸堂は第二次世界大戦で全焼したため昭和34年(1959年)に本堂が再建されています。

法明寺本堂

東京都豊島区の法明寺本堂雑司ヶ谷鬼子母神堂の別当寺院です

法明寺鐘楼

東京都豊島区の法明寺鐘楼享保17年(1732年)に再鋳された鐘です

法明寺境内にある鐘楼の鐘は寛永21年(1645年)に鋳造されましたが、破損により享保17年(1732年)に再鋳されたものです。また法明寺墓地には小幡景憲、豊島氏一族、橘家円喬、楠公息女の墓があり豊島区文化財に指定されています。

雑司ヶ谷大鳥神社

雑司ヶ谷大鳥神社は出雲大社北岸にある伊奈瀬波岐神社の分霊を勧請し、旧雑司ヶ谷村(現在の雑司ヶ谷~南池袋・西池袋・東池袋)の土地を護る氏神様として聖徳2年(1712年)に創立されました。出雲松前藩5代目藩主松平宣維の嫡男が天然痘のために豊島区千登世橋(鬼子母神前駅付近)の辺りに養生し伊奈瀬波岐神社で祈願したところ病気が治癒したことからその分霊を迎えました。

大鳥神社

東京都豊島区の大鳥神社雑司ヶ谷の氏神が祀られます

大鳥神社

東京都豊島区の大鳥神社雑司が谷七福神のひとつ恵比寿様が祀られます

大鳥神社が鬼子母神堂境内に鎮座していた頃は恵比寿様が祀られていましたが、行方が分からなくなくなりました。平成22年(2010年)に雑司ヶ谷七福神を創設するにあたり兵庫県攝津西宮神社より分霊を勧請して再び恵比須神を祀るようになりました。

雑司ヶ谷宣教師館

雑司ヶ谷宣教師館は明治40年(1907年)にアメリカ人宣教師ジョン・ムーディー・マッケーレブが自身の邸宅として建てた家です。マッケーレブは築地外国人居留地から雑司ヶ谷に移り宣教活動を行いました。雑司ヶ谷宣教師館は都内でも数少ない宣教師館で現存する区内最古の木造建築であり平成11年(1991年)には旧マッケーレブ邸として東京都有形文化財に指定されています。

雑司ヶ谷宣教師館

東京都豊島区の雑司ヶ谷宣教師館東京都有形文化財に指定されています

雑司ヶ谷宣教師館

東京都豊島区の雑司ヶ谷宣教師館カーペンター・ゴシック様式の建物です

雑司ヶ谷宣教師館は札幌時計台で一部取り入れられている程度の珍しいカーペンター・ゴシック様式の建物が採用されており細部に細かい装飾が見られる建築様式になります。窓が多く取り付けられて開口部が多いため太陽の光を取り入れやすい構造になります。

マッケーレブは太平洋戦争で帰国を余儀なくされ1941年に帰国し日本に戻ることはありませんでした。邸宅は所有者を変えながら存続しましたが、やがて手入れされなくなりマンションの建設計画が起こると地元の人たちの保存運動により現存されました。

雑司ヶ谷霊園

雑司ヶ谷霊園は江戸時代に薬草を栽培する御薬園や鷹を飼育する御鷹部屋がありました。明治7年()に東京府の所有地となり10ヘクタールの敷地を雑司ヶ谷霊園として開設しました。小説家や音楽家など文化人が多く眠り江戸末期から大正時代に活躍した小説家夏目漱石などの墓があります。

夏目漱石墓

東京都豊島区の夏目漱石墓坊ちゃんなどを執筆した小説家の墓です

ラファエル・フォン・ケーベル墓

東京都豊島区のラファエル・フォン・ケーベル墓ロシア人哲学者で音楽家の西洋風の墓です

雑司ヶ谷霊園には西洋人の墓もありロシア人哲学者で音楽家のラファエル・フォン・ケーベル墓やカトリック女子修道会の聖心会24人の墓も残されています。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
東京都豊島区雑司が谷
アクセス
都電荒川線鬼子母神前、JR目白駅から徒歩約15分圏内
営業時間
9:00~17:00
料金
無料
地図