南魚沼市の古墳群

南魚沼市を流れる魚野川の河岸段丘である魚沼丘陵には古墳が点在しています。魚沼地方最大規模の古墳群と言われる蟻子山古墳群のほか、現在でも古墳が多く残る飯綱山古墳群があり、どちらも新潟県の史跡に指定されています。
飯綱山古墳群
飯綱山古墳群は、比高40メートルの飯綱山の東側斜面に集中している古墳群です。近くにある蟻子山古墳と同時期の5世紀中期から6世紀中期の古墳時代中期から後期に造営されました。かつては100基をこえる古墳群でしたが、明治時代に発掘され太平洋戦争後の開墾や宅地造成などで壊されてしまい、現在では古墳の形をとどめるものは約30基となりました。
比高40メートルほどの丘にあります
大塚古墳の隣には祠があります
すべて円墳で直径15メートル前後のものが多いですが、最大のものは直径約40メートル、高さ約6メートルあり、周りに幅約6メートル、深さ約2メートルの壕があるものが2基あり魚沼地域の有力な首長を被葬した盟主墳と考えられています。その一つが大塚古墳で古津八幡山古墳に次いで県内2番目の大きさを誇ります。
飯綱山古墳群で最大規模です
茂みの中に古墳が点在しています
飯綱山古墳群からは鉄鏃・短甲・馬具の破片や鉄斧等多くの遺物が出土し墳頂縁辺部から壺形埴輪が出土しています。飯綱山古墳群は、昭和47年(1972年)に新潟県の史跡に指定されました。
蟻子山古墳群
飯綱山古墳群の北にある蟻子山に古墳が点在する蟻子山古墳群は、これまで91基の古墳が確認されており魚沼地方最大規模の古墳群と言われます。古墳は全部で約70基ありますが、明治時代にほとんどが破壊されて完全なものは少ししか残っていません。
古墳群の中に祠があります
鬱蒼とした森で古墳の判別が難しいです
古墳群の年代は5世紀後半から6世紀前半と考えられており、初期群集墳として新潟県を代表する古墳群の一つであることから昭和47年(1972年)に新潟県の史跡に指定されました。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒949-6681 新潟県南魚沼市余川
- アクセス
- JR六日町駅より徒歩20分
- 営業時間
- 24時間
- 料金
- 無料
- 地図