温泉博物館
温泉博物館は平成16年(2004年)にオープンした温泉をテーマにした博物館です。全国でも珍しい『温泉の科学』や『温泉の文化』など展示物や体験コーナーがあります。手を温泉で洗ってから入館し、展示物を一通りみたあと外で足湯を体験することもできます。
全国的にも珍しい温泉博物館です。
江戸時代の寛政年間に作成された温泉番付がありました。大相撲の番付のように大関や小結などに温泉地を東日本と西日本にわけて格付けしています。やはり有馬温泉や草津温泉などは上位に食い込んでいます。下呂温泉はと言うと、意外と評価が低く濃州下良の湯として前頭8枚目に位置していました。どうした、天下の名泉…。
湯番を示す木札です。
温泉博物館には足湯がありました。
湯番とは湯を沸かし、その加減を見たり浴客のために上がり湯を汲んだり垢掻きをしたりする人のことです。その昔に使われていた湯番の木札が展示されていました。
このような温泉の展示物を一通り見て屋外に出ると足湯がありました。足湯は2つに仕切られていて歩行浴が楽しめます。石が敷かれてゴツゴツした石の上を熱い足湯から冷たい方へと2~3周歩くと疲れが取れると言われます。
温泉の定義と効能
温泉の定義は、昭和23年に制定された温泉法に記載があります。地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、温泉源から採取されるときの温度が25℃以上で、次に掲げる物質を有するものとされています。
温泉として定義されるためには、次に掲げるもののうち、いずれか一つが含まれることが条件となります。
- 溶存物質(ガス性のものを除く)の総量
- 1000mg以上
- 遊離炭酸(CO2)
- 250mg以上
- リチウムイオン(Li+)
- 1mg以上
- ストロンチウムイオン(Sr2+)
- 10mg以上
- バリウムイオン(Ba2+)
- 5mg以上
- 鉄(II)イオン又は鉄(III)イオン(Fe2+、Fe3+)
- 10mg以上
- マンガン(II)イオン(Mn2+)
- 10mg以上
- 水素イオン(H+)
- 1mg以上
- 臭素イオン(Br-)
- 5mg以上
- ヨウ素イオン(I-)
- 1mg以上
- フッ素イオン(F-)
- 2mg以上
- ヒドロヒ酸イオン(HAsO42-)
- 1.3mg以上
- メタ亜ヒ酸(HAsO2)
- 1mg以上
- 総硫黄(S)(H2S+HS-+S2O32-)
- 1mg以上
- メタホウ酸(HBO2)
- 5mg以上
- メタ珪酸(H2SiO3)
- 50mg以上
- 炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)
- 340mg以上
- ラドン(Rn)
- 20(100億分の1キュリー単位)以上
- ラジウム塩(Ra)
- 1億分の1mg以上
温泉源から採集されるときの温度が25℃以上であるか、温泉水1kg中にガスを除く溶存物質が1000mg(1g)以上含まれているか、指定された18種類の固有成分が一種類でも規定量以上含まれているか、このうちのどれか1つを満たせば「温泉」と認められることになっていますが、必ずしも効能があるわけではありません。
温泉法に基づいて温泉の標準的な分析方法を定めた環境省の「鉱泉分析法指針」では、治療の目的に効果が期待できる(効能のある)「療養泉」の条件を定めていて、温泉源から採集されるときの温度が25℃以上であるか、温泉水1kg中にガスを除く溶存物質が1000mg(1g)以上含まれているか、遊離二酸化炭素など指定された7種類の特殊成分が一種類でも規定量以上含まれているか、このうちどれか一つを満たせば治療の目的に効果が期待できる療養泉と認められます。
温泉として定義されるためには、次に掲げるもののうち、いずれか一つが含まれることが条件となります。
- 溶存物質(ガス性のものを除く)の総量
- 1000mg以上
- 遊離炭酸(CO2)
- 1000mg以上
- 銅イオン(Cu2+)
- 1mg以上
- 総鉄イオン(Fe2++、Fe3+)
- 20mg以上
- アルミニウムイオン(Al3+)
- 100mg以上
- 水素イオン(H+)
- 1mg以上
- 総硫黄(S)(H2S+HS-+S2O32-)
- 2mg以上
- ラドン(Rn)
- 111Bq以上
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒509-2207 岐阜県下呂市湯之島543−2
- アクセス
- JR下呂駅から徒歩15分
- 営業時間
- 09:00~17:00
- 料金
- 400円