下呂温泉合掌村
下呂温泉合掌村は、昭和38年(1963年)に白川郷などから移築した国指定重要有形民俗文化財の「旧大戸家住宅」をはじめとする建物を移築して飛騨郷土館として開館しました。昭和44年(1969年)に白川村や五箇山地区から4棟の合掌家屋を移築した際に下呂温泉合掌村に名称を変更しました。
下呂温泉合掌村には10棟の合掌造りの民家を配しています。農具や民具などを展示する民俗資料館があり、合掌集落の生活文化を身近に体験できます。
村内には、国登録有形文化財の旧岩崎家(民俗資料館)、旧遠山家の板倉などがあり内部を公開しています。また江戸時代の僧侶である円空の仏像などが展示される円空館が併設されていて、素朴な飛騨の心を感じることができます。
白川郷から移築された合掌造りの家屋です。
国の登録有形文化財に指定されています。
旧大戸家住宅は御母衣ダム建設の際に、大野郡白川郷御母衣村字上洞(現・大野郡白川村御母衣)にある家屋を移築したものです。天保4年(1833年)から弘化3年(1846年)まで13年の歳月をかけて造営されたとされています。釘やカスガイ類をまったく使わず荒縄やネソなどで木材を固くしばり組み立てられています。間口21m、奥行き12.3m、高さ13mと合掌造りでは最大級の規模を誇ります。なお、衆議院議員の平沢勝栄氏の生家でもあります。
旧遠山家の板倉も野郡白川郷御母衣村(現・大野郡白川村御母衣)から移築されました。文化7年(1810年)に建てられた木造倉庫で、板で壁を二重にしているため板倉と呼ばれています。2階の床板と横木が1階の天井となっている「根太天井」で、養蚕農家の建築様式を伝えています。
手湯には蛙がいます。ゲロゲロ。
復元された平安時代の人形は丁寧な作りです。
合掌村には下呂温泉にあるだけ足湯のほかに手湯があります。手湯には可愛らしい蛙が乗っています。下呂温泉にはたくさんカエルのモニュメントがあります。下呂だけにゲロゲロですね。
明治から昭和30年代にかけて作られた土のひな人形が展示されています。かつて飛騨地域などでは、子どもが生まれるたびに粘土を素焼きして絵を付けた土雛を行商人から買って祝うのが一般的だったとされます。
円空は江戸時代の修験僧で諸国を廻り木彫りの仏像を各地に残しています。全国に5,000体以上の仏像が残されていますが、愛知県で3,000体以上、岐阜県で1,000体以上が残されています。円空の仏像を展示してあるのが円空館です。
円空の仏像
円空(1632年 - 1695年)は江戸時代前期の修験僧(廻国僧)で仏師・歌人です。各地に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残したことで知られます。
円空は美濃国(現岐阜県)で誕生し30代で仏門に入ります。修行を終えたあと30年に及ぶ諸国周遊の旅に出て各地で仏像を彫りました。円空の仏像は円空仏と呼ばれ全国に所在します。北は北海道・青森県、南は三重県、奈良県まで及びますが、そのほとんどは愛知県と岐阜県に残されています。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒509-2202 岐阜県下呂市森2369
- アクセス
- JR下呂駅から徒歩30分
- 営業時間
- 08:30~17:00
- 料金
- 800円