近江町市場
近江町市場は、藩政時代に始まり時代の変遷とともに金沢市民の台所として金沢の発展とともに栄えてきた市場です。金沢市民から「おみちょ」の愛称で親しまれる活気ある市場で、令和3年(2021年)に開業300年を迎えた歴史があります。
近江町市場
近江町市場は元禄3年(1690年)の大火をきっかけとして享保6年(1721年)に近江町に集められたのが始まりとされています。明治時代まで惣構があり、その外側が青果を扱う「青草辻市場」で、内側が鮮魚を扱う「近江町市場」でした。
江戸時代には加賀藩から許可を受けた棟取などの世話役から鑑札を受けた業者のみが商売を許されていましたが、明治時代に営業が自由化されました。さらに惣構(城下町を囲い込んだ堀や土居などの防衛施設)も取り除かれ、明治37年(1904年)の大火の後に直線道路が整備されました。
近江町市場は惣構の跡地であることから、かつて近江町市場の下には堀があり辰巳用水が流れていました。現在もその名残があり、かつて堀として傾斜している坂道があり、通路のマンホールの下には辰巳用水が流れています。
多くの人で賑わっています。
珍しい海産物の自販機です。
令和4年(2022年)に創業80年の老舗鮮魚店「大口水産」が新鮮なお刺身やお惣菜を24時間いつでも購入できる自販機を設置しました。海産物の自販機としては北陸では初めてとの記述があるので、ほかの地域には海産物の自販機はあるようですが珍しいと思います。
のどぐろなどの干物が販売されています。
岩ガキが販売されています。
狭い小路には約180の店が並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜や果物などが豊富に揃っています。買い物や食べ歩きなどで多くの観光客でに賑わいます。海産物では日本海で育った加能ガニ(石川県産ズワイガニ)や香箱ガニ(ズワイガニのメス)があり、青果では季節の旬の加賀野菜が人気があります。
近江町市場の周辺や2階には飲食店があり、様々なグルメがありますが特に新鮮な海鮮を提供する店が多いです。少し値段は高めですが海鮮ひつまぶしは醤油や出汁などで食べ方を変えて楽しむことができます。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒920-0905 石川県金沢市上近江町50
- アクセス
- JR金沢駅から徒歩15分
- 営業時間
- 9:00~17:00(店舗により異なる)
- 料金
- 無料
- 地図