まいぷら

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天橋立

京都府宮津市の旅行で訪れた観光名所、天橋立

特別名勝である天橋立は、丹後天橋立大江山国定公園にある全長3.6キロメートルの湾口砂州で松島(宮城県)、宮島(広島県)とともに日本三景の一つに数えられています。

丹後風土記によると伊射奈芸命(いざなぎのみこと)が天界と下界を結ぶために梯子を作って立てておいたが、命が寝ている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立だと記されています。

天橋立では特徴的な展望スタイルが何かと話題です。「股のぞき」と呼ばれるスタイルは股の間から天橋立の景色を眺めることで、空と海の景色が逆になり天橋立が天にかかる橋のように見えると言うものです。この展望スタイルは平成28年(2016年)にイグ・ノーベル賞を受賞しています。

天橋立の成り立ち

天橋立は今から約4,000年前に出来上がったとされます。地図を見ると天橋立の東に宮津湾、西に阿蘇海があり、日本海につながる宮津湾を天橋立が分断して阿蘇海を形成していると言えます。

宮津湾に面する丹後半島の東側にある河川から流出した砂礫が海流により流され、また阿蘇海にある野田川の流れからくる阿蘇海の海流がぶつかったことにより、ほぼ直線に砂礫が堆積しできたものが天橋立と言われています。

天橋立

京都府宮津市の旅行で訪れた観光名所、天橋立砂が堆積した砂州と言われる地形です

廻旋橋

京都府宮津市の旅行で訪れた観光名所、天橋立近くの廻旋橋船が通航するときに回転します

形成の成り立ちから考えると、現在も天橋立は成長していると考えられます。なお、宮津湾と阿蘇海は完全に分断されている訳ではなく、天橋立駅の前にある回旋橋の近くにある「文珠水路」のわずかな部分で通じています。

天橋立近くの見どころ

天橋立は天橋立ビューランドや天橋立傘松公園からの景観が特に有名ですが、天橋立そのものを歩くことができるので、散歩して見かけたものを纏めてみました。

天橋立の中腹のあたりには与謝野寛・晶子夫妻の歌碑があります。与謝野寛(鉄幹)の父が与謝郡温江村(現在の与謝野町)の出身であり夫妻はよく丹後を訪れていたそうで、天橋立を訪れて詠んだ歌のようです。

与謝野寛・晶子夫妻歌碑

京都府宮津市の旅行で訪れた観光名所、天橋立の与謝野寛・晶子夫妻歌碑与謝野夫妻は丹後にゆかりがあります

天橋立智恩寺

京都府宮津市の旅行で訪れた観光名所、天橋立近くの智恩寺文殊信仰の聖地で雪舟の絵にも描かれます

天橋立智恩院は来より文殊信仰の聖地として『日本三文殊第一霊場』になります。延喜4年(904年)に醍醐天皇から号を賜りました。雪舟の国宝『天橋立図』にも描かれています。江戸時代には丹後地方出身の別源宗調禅師を中興開山として迎え、以降は臨済宗妙心寺派に属する禅寺となりました。

天橋立智恩寺を含め天橋立や傘松公園などは、平成29年(2017年)に地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」の「丹後ちりめん回廊」を構成する文化財のひとつに認定されています。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
〒626-0001 京都府宮津市文珠
アクセス
京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩5分
営業時間
特になし
料金
無料

地図