城崎温泉
豊岡市にある城崎温泉は平安時代以前から知られている長い歴史のある温泉です。外湯が7つあり泉質や雰囲気が違う温泉を楽しめますし浴衣姿の女性が活気ある温泉街を彩ります。
- 開湯
- 養老4年(720年)
- 泉質
- 塩化物泉
- 効能
- 神経痛や筋肉痛、うちみ、消化器病など
養老元年(717年)に城崎へ来た僧侶の道智上人が難病の人々を救う為に当所鎮守・四所明神の神託により千日間の修行を行った末、養老4年(720年)に温泉が湧出し城崎温泉が開かれました。
江戸時代になると温泉医学を大成した香川修徳が城崎温泉の新湯を日本一の湯と推賞したりしたことによって城崎温泉の名声は大いに高まり大衆客も多く来湯するようになり宿屋も発生しました。現在は7湯ありますが当時は9壺ありました。
明治以降は多くの文人墨客に愛されてきた温泉地の一つでもあります。「城の崎にて」の作者である志賀直哉は城崎温泉の風情を愛し十数回訪れているほか、与謝野寛、与謝野晶子、吉井勇らが城崎に訪れ多くの歌を詠んでいます。
大正14年(1925年)には北但大震災で多くの家屋が倒壊・大火災が発生し甚大な被害を受けました。今の町並みはこの震災から地域の方々の共助により復興が成し遂げられたものです。
城崎温泉街
柳通りは大谿川沿いの柳並木と太鼓橋など城崎温泉街を象徴する風景をみることができます。大谿川にいくつもかかる橋は、弓形橋群として国登録の有形文化財に指定されています。
川沿いの柳の通りです。
駅前通りは商店街が並びます。
城崎温泉には7つの外湯があります。温泉は現金か手形で入浴できますが2つか3つ入浴するなら手形が便利だと思います。また、各湯で営業時間が異なりますので朝や夜に入浴する場合はご注意下さい。
- 一の湯
- 御所の湯
- まんだら湯
- さとの湯
- 柳湯
- 地蔵湯
- 鴻の湯
城崎温泉を代表する柳通のほか城崎温泉駅から続く駅前通りには温泉宿のほか出店や店舗が並び土産物や食物を購入することができるので食べ歩きも楽しいです。「牛匠上田」の但馬牛メンチカツや「円山菓寮」の湯あがりぷりん「汸臼庵」のかに棒など食べ歩きできます。
柳通りには温泉宿が並びます。
御所の湯のような外湯が7つあります。
食べ歩きしながら外湯巡りをするなど、湯治を目的とした滞在も良いかもしれませんね。
- 住所
- 兵庫県豊岡市城崎町
- アクセス
- 電車で大阪駅から城崎温泉駅まで2時間30分。大阪、神戸からバスも運行
- 営業時間
- 店により異なる。だいたい07:00~23:00
- 料金
- 1日券1,300円、1湯700~800円