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熊野本宮大社

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社

熊野本宮大社は熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)の中心であり全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮です。主祭神は家都美御子大神(けつみこのおおかみ)で、昔の人々が京都から数百キロの道のりを歩いた熊野詣で最初に辿り着きいた神社になります。

古代の熊野の地を治めた熊野国造家の祖神である天火明命の息子、高倉下は神武東征に際し熊野で初代神武天皇に天剣「布都御魂」 を献じてお迎えしました。時を併せて高御産巣日神は天より八咫烏を遣わし神武天皇を大和の橿原まで導きました。

第十代崇神天皇のころ、旧社地大斎原の櫟の巨木に三体の月が降臨しました。天火明命の孫に当たる熊野連が月に尋ねてみると、真ん中の月が「我は證誠大権現(家都美御子大神=素戔嗚尊)であり、両側の月は両所権現(熊野夫須美大神・速玉之男大神)である。社殿を創って齋き祀れ」と神勅が下ったため熊野本宮大社の社殿が創建されたと云われます。

熊野本宮大社はかつて熊野川・音無川・岩田川の3つの川の合流点であり、大斎原と呼ばれる中洲にありました。しかし明治22年の大水害により社殿のうち中・下社が倒壊してしまい、上四杜のみが現在の社殿にお祀りされました。他八社は高さ34メートルある日本一大きな鳥居の両側に石祠として祀られています。

大鳥居

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社の大鳥居日本一の高さの鳥居です。

鳥居

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社の鳥居鳥居をくぐると石段が続きます。

参道入口の鳥居は、神が宿る神域と人間が住む俗界との結界を表します。この鳥居をくぐると鬱蒼とした森の中に158段ある階段の参道が続きます。

熊野地域にある熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三山とそれらを結んだ熊野古道は高野山の金剛峯寺や吉野・大峯の金峯神社や大峯山寺などとともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として平成16年(2004年)にユネスコの世界遺産に登録されています。この参道も世界遺産の一つだと考えて良さそうです。

参道の石段

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社参道の石段石段は158段あります。

神門

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社神門この先に上四社があります。

社殿は大斎原にありましたが、明治22年の大洪水で多くが流されたため、明治24年(1891年)に現在地に移築・遷座されました。桧皮葺きの社殿は威厳に満ちていながら訪れる人を優しく包み込むような温かさがあり、後鳥羽上皇のお供でここを訪れた藤原定家は『名月記』において「感涙禁じ難し」と心境を記しています。

向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)の両神で、中央は主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)、右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

社殿は平成7年に国の重要文化財に指定されました。

熊野本宮大社拝殿

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社拝殿

八咫ポスト

和歌山県田辺市の旅行で訪れた観光名所、熊野本宮大社の八咫ポスト黒塗りのポストです。

八咫烏(やたがらす)は、日本神話において神武東征の際、高御産巣日神により神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラスで一般的に三本足のカラスとして伝わります。境内には八咫烏に見立てた黒塗りの八咫ポストがありました。

まち旅(旅行、観光)の記録

まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。

まち旅(旅行、観光)の記録
住所
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮1110
アクセス
JR新宮駅からバス1時間20分、熊野本宮大社下車
営業時間
08:00~17:00
料金
参拝無料

地図