石鎚教奥之院
西日本最高峰である石鎚山は古くから日本七霊山の一つとして知られる山岳信仰の山です。石鎚山の神は『古事記』に石土毘古神と記されており、その信仰は石鎚山そのものを御神体とする神体山信仰となります。
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石鎚山の麓で石鎚山ロープウェー乗り場の近くに役行者尊像が安置される石鎚教奥之院があります。役行者は奈良時代に活躍した修験道者で修験道の開祖と言われています。石鎚山は一般的に役行者が飛鳥時代(685年)に開山したと言われていますが、役小角五代の後継者である芳元が石鎚山に熊野権現を勧請したことが始まりとも言われています。
役小角
役小角(えんのおづの)
役小角(634~701)は7~8世紀に奈良を中心に活動していたと思われる修験道の開祖とされている人物で、役行者や神変大菩薩などでも呼ばれます。
陰陽道神仙術と密教を日本固有の山岳宗教に取り入れて独自の修験道を確立し、鬼神を使役できるほどの法力を持っていたなどの伝説が残ります。
吉野金峰山や大峰山など多くの山を開きましたが保守的な神道側から誣告されて伊豆大島に流されました。流刑先の伊豆大島から毎晩海上を歩いて富士山へと登たとの伝説も残されています。
石鎚山は、桓武天皇、文徳天皇をはじめ源頼朝などの武将や西条藩主、小松藩主から篤い信仰を集めましたが、明治時代の神仏分離や第二次世界大戦による混乱に翻弄されながらも、戦後に現在の石鎚神社の傘下宗派として「宗教法人石鎚本教」が創立されました。
まち旅(旅行、観光)の記録
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まち旅(旅行、観光)の記録
- 住所
- 〒793-0215 愛媛県西条市西之川102
- アクセス
- JR伊予西条駅からバスで「ロープウェイ前」下車
- 営業時間
- 特になし
- 料金
- 特になし