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吉野ケ里遺跡公園

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

吉野ヶ里歴史公園は、「弥生人の声が聞こえる」を基本テーマに、日本の優れた文化的資産である吉野ヶ里遺跡の保存と、当時の施設の復元や発掘物の展示などを通じて、弥生時代を体感できる場を創出し、日本はもとより世界への情報発信の拠点とすることを目的に作られました。

この地に佐賀県の工業団地を造る計画が持ち上がった際、遺跡の価値が改めて認識され昭和61年から本格的な文化財の発掘調査が行われました。その結果、全長2.5kmの壕に囲まれた日本最大規模の弥生時代の環壕集落であることが確認され、また魏志倭人伝に記された邪馬台国の様子を彷彿とさせる建物跡などが発見されたことにより、一躍全国の注目を集めました。

平成4年に国営吉野ヶ里歴史公園として整備することが閣議決定され、さらに国営公園区域の周辺に佐賀県の公園区域を設け、国と県が一体となった歴史公園として、平成13年4月からその一部が開園、令和3年1月現在では面積約105.6ha(国営公園約52.8ha、県立公園約52.8ha)が開園しています。

弥生時代全時期の多数の住居跡、高床倉庫群跡、3,000基を超えるかめ棺墓、弥生時代中期の王墓と考えられる墳丘墓などが発掘されています。墳丘墓からは、高度な技術を要する有柄銅剣やガラス製の管玉などが出土し、中国大陸や朝鮮半島との交流をうかがわせます。

竪穴式住居

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

内部はこんな感じ

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

吉野ヶ里遺跡で発掘された弥生後期の住居跡は長方形で縄文時代の一般的な円形の竪穴住居とは違います。復元された住居跡には、炉跡やここで寝ていたとも考えられるベッド状遺構などがあります。

竪穴式住居と高床倉庫

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

こんな感じ

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

高床倉庫は床を高くすることで、風通しをよくした倉庫です。吉野ヶ里遺跡の特徴はその大きさで通常の弥生の倉庫に比べると、その大きさもその数も大規模なものだったようです。当時の吉野ヶ里の繁栄ぶりがうかがえます。

物見やぐら

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

集会みたいな

佐賀県神埼郡の旅行で訪れた観光名所、吉野ケ里遺跡公園

「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に記された楼観跡と推定される物見やぐら跡は内壕の内側で発見されました。吉野ヶ里遺跡は、周囲に小さな集落がいくつもあって、それらを統括していた中核集落と考えられています。物見やぐらは外からの侵略者を監視する見張り台だったようです。復元された物見やぐらは床高6.5m、高さは12m。佐賀平野を遠くまで見渡せます。

旅の記録
住所
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手
アクセス
JR武雄温泉駅よりバスで25分
営業時間
9:00~17:00(6~8月は18:00閉園)
料金
大人460円
地図