ドバイ

ドバイはアラブ首長国連邦を構成するドバイ首長国の都市です。50年ほど前は一面が砂漠で覆われていましたが、巨大観光都市を目指し急速に開発され、豪華なショッピングモールや最先端の建築物など活気あふれる新市街が形成されました。
概要
- 面積
- 4,114km2
- 標高
- 3m
- 人口
- 333.1万 (2019年)
- 地図
歴史
アブダビを拠点とするバニヤス族の属国でしたが、マクトゥム・ビン・ブッティがアブダビから独立を果たしました。真珠産業が盛んな小さな漁村はイギリスの保護国となりますが、1966年に石油が発掘されたことで大きく様変わりしました。
穏やかな農耕時代
広大なマングローブの湿地は、紀元前3000年頃に干上がり居住が可能となりました。やがて狩猟を営む遊牧民が初めてこの地域に定住し、紀元前2500年までにナツメヤシ農園を定着させました。この地に住んだ人びとは漁業や真珠採りを行い、造船技術も持ち合わせていました。

ドバイ・クリーク
小さな漁村に過ぎなかったドバイの旧市街が残されている地区で、渡し船アブラがクリークを行き来して庶民の大切な足として活躍していました。
バニヤス族の属国
5世紀にメソポタミアとペルシアを結ぶ交通路となり、金や香辛料などを運ぶキャラバンが停留するようになりました。この地に住む人びとは商人に宿泊施設や食物を提供して生計を営んでいました。やがてアブダビに定住したバニヤス族が政治の実権を握り、ドバイは属領とされました。

アル・ファヒディ要塞
1787年に建造された要塞跡で、国王の拠点、武器庫、刑務所として使用されました。1971年にドバイ博物館となりました。

オールド・スーク
別名テキスタイル・スークと言われ世界各国の様々な生地を扱う卸問屋が軒を連ねています。巨大なスークは無数の路地が入り組んでいて迷子になりそうです。

スパイス・スーク
スパイス、ドライフルーツ、ハーブティー、香木などが量り売りで販売されています。スークにはスパイスの香りがたちこめています。

ゴールド・スーク
金や宝石を扱う店舗が並び、ダマスジュエリーにはギネス認定された世界最大の指輪が展示されています。その重さは64キロで、21金が59キロ使われています。
アブダビからの独立
1833年にバニヤス族のマクトゥム・ビン・ブッティがドバイクリークの河口のシンダガ半島に定住し、アブダビからの独立を宣言しました。このときのアル・マクトゥム王朝が現在もドバイを支配しています。ドバイは真珠採取が主な産業の貧しい漁村で、1892年にイギリスの保護領となります。1894年に外国人労働者の免税を認めて外国人労働者の数が大幅に増加しました。真珠産業は1917年に最盛期を迎えましたが、1930年代に養殖真珠が開発されて真珠産業が崩壊しました。

アル・アハマディア・スクール
1912年に設立されたドバイで最も古い学校で、現在は改装されて当時の学校の様子を再現した博物館となりました。
ドバイの近代化と繁栄
1966年に石油を掘り当てたことでドバイのすべてが変わりました。シェイク・ラシド・ビン・サイード・アル・マクトゥムはドバイの開発を始めました。1971年にドバイなど6つの首長国がアラブ首長国連邦を結成しました。ドバイはわずか半世紀の間に急激に成長し、ブルジュアルアラブやブルジュ・ハリファなどの近代建築物を築き上げました。

ブルジュアルアラブ
1999年に開業したホテルで、ジュメイラビーチからアラビア海に突き出した人工島に建造されました。高さ321メートルで、建造当初は世界一高いホテルでした。

ドバイ・モール
2008年に開業した世界一大きなショッピングモールで、面積は東京ドーム23個分に相当します。内部には水族館やアイススケートリンクなどがあります。

ブルジュ・ハリファ
2010年に建造された世界一高いタワーで、世界一高い居住スペースがある建造物や世界一階数が多い建造物など8つがギネス記録に認定されています。

ドバイ・ファウンテン
昼と夕方には光と音楽に合わせて人工池の噴水の水が放出されます。噴水の高さは50階建てのビルの高さに相当し、ギネス記録にも登録されています。