歴史、文化、グルメに触れる教養チャレンジ!【まいぷら】私のぷらぷら計画(まいぷら)

歴史、文化、グルメに触れる教養チャレンジ!

和歌山県の料理

しらす丼

和歌山県は温暖多雨な気候で県土の8割以上を奥深い森林が占めます。北部は米どころとして寿司などが広がりましたが、南部地域は耕地が少なく熊野灘で豊富に獲れる魚介類を使う独自の食文化が築かれました。山間部が多い中部地域は梅やミカンの栽培のほか、味噌や醤油、山椒を使う食文化が生まれました。

和歌山県の郷土料理

おかいさん/茶がゆ

おかいさん/茶がゆ

煮出した番茶で米を炊いて塩を加えた茶粥は日常食としている年配が多く、腹持ちが悪いためサツマイモを加えることもあります。

めはりずし

めはりずし

塩で漬けた高菜で包んだおにぎりで、忙しい漁や山仕事の合間に簡単に食べられる弁当として広まりました。

金山寺味噌

金山寺味噌

宝治3年(1249年)に中国宋で修行した覚心が怪山寺味噌の製法を覚えて日本に伝えたもので、味噌や醤油の祖とされます。

尾の身の刺身

尾の身の刺身

和田頼元が組織的に始めた捕鯨は、孫の和田頼元が突き取り法を考案して各地でも捕鯨が行われるようになりました。

さんまずし

さんまずし

サンマを卸して塩洗いしたあと酢で締めて寿司飯に乗せた料理で、もともとは米飯や魚の保存食として作られました。

ごま豆腐

ごま豆腐

弘法大師が中国唐から伝えた料理で、栄養価が高い精進料理として重宝されました。わさび醤油や酢味噌で食べられることが多いです。

なれずし

なれずし

魚を保存するためにごはんの発酵作用を利用した保存食で、和歌山のなれずしは日本三大なれずしの一つといわれます。

いがみの煮付け

いがみの煮付け

いがみはブダイのことで、夏場は独特の磯臭さがありますが、秋から冬にかけて岩場の海藻を主食とするため臭みが無くなり美味くなります。

うつぼ料理

うつぼ料理

海のギャングと呼ばれるウツボが食べられる地域は全国でも限られますが、和歌山県南部では寒い時期に脂が乗り臭みも少ないため美味しく食べられています。

梅干し

梅干し

やせ地が多い田辺は稲作に向かず、田辺領の城代家老・安藤直次が農民の年貢の負担を軽減するために梅の栽培を推奨したことで広まりました。

柿の葉寿司

柿の葉寿司

伊都地方は柿の名産地で、すし飯に具材を抗菌・抗酸化作用のある紅葉した柿の葉で包んで保存性を高めました。

かきまでご飯

かきまでご飯

焼き魚の骨で出汁をとり、季節の野菜を炊いて味付けして酒を入れて炊いたごはんを混ぜ合わせた料理で、酢を使わないのが特徴です。

かきまぶり

かきまぶり

昔は鮮魚を使わず四季の野菜などをすし飯に混ぜたちらし寿司で、錦糸卵や紅しょうがで華やかに彩り集まる人をもてなしました。

こけら寿司

こけら寿司

すし飯の上に焼いてほぐした魚やしいたけ、人参、卵などを乗せて木枠で押し固めた寿司で、魚の供養とその年の豊漁を祈願して食べられました。

しらす丼

しらす丼

紀伊水道で豊富に水揚げされるカタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどの稚魚を釜揚げのあと天日干しされてご飯のうえに乗せて食べます。

みかん餅

みかん餅

天正2年(1574年)に伊藤孫右衛門が栽培を始めた有田市のみかんは全国でも有数の産地となり、もち米とミカンを一緒についた菓子が作られます。

いのこ餅

いのこ餅

稲作が盛んな県北部地域では秋の収穫が終わると、小豆のあんを餅にまぶしたいのこ餅をつくり、実りに感謝して供える風習がありました。

いももち

いももち

熊野灘沿いの地域では稲作に適した平地が少なくさつまいもや麦の栽培が盛んで、米に代わる主食として毎日の食事で食べられました。

うずみ

うずみ

しいたけや昆布の出汁ですまし汁をつくり豆腐やしいたけの具の下にご飯を埋めた料理で、仏事で食べられていました。

豆ごはん

豆ごはん

和歌山県は全国有数のえんどう産地で、えんどう豆が収穫期を迎える春に豆をたくさん入れて増量した米を炊いたことが始まりとされます。

ゴンバチの油炒め

ゴンバチの油炒め

春になると山に自生する山菜の一種であるゴンパチ塩漬けにすると長期間保存でき、油炒めや煮物、和え物、佃煮などで食べられます。

しょうが飯

しょうが飯

和歌山市などでは温暖な気候を生かして大正初期からしょうがの栽培が行われたため、新しょうがを米と一緒に炊き上げる料理が生まれました。

太刀魚料理

太刀魚料理

有田市の箕島漁港が面する紀伊水道は大阪湾からの海水と黒潮がぶつかる好漁場で、太刀魚専用の網を使う小型底びき網漁法が古くから行われました。

はたごんぼずし

はたごんぼずし

橋本市西畑地区で栽培されるゴボウ・はたごんぼを輪切りにし、中心部を刳り抜いて酢飯を詰めた料理です。

ぼうり

ぼうり

親芋を皮をむかずに丸ごと二日間かけて煮こむ料理で、かつて正月に山伏姿で落ち延びた護良親王に餅を施さなかったことを詫びて餅の代わりに作られるようになりました。

わかめずし

わかめずし

和歌山市の沿岸部は平均水深が浅くわかめの生育に適しており、新しいわかめを薄く広げてのり巻きのように白米を巻いた寿司が作られるようになりました。

わさびずし

わさびずし

清水地域にはわさびが多く自生していたため、わさびの葉を使う押し寿司が各家庭で作られました。

和歌山県の料理

和歌山ラーメン

和歌山ラーメン

昭和初期に和歌山市内の繁華街や路面電車の車庫前などに現れた屋台を起源とする豚骨醤油ベースのラーメンです。