ワット・ラチャブラナ
ワット・ラチャブラナは王位継承争いで命を落とした二人の王子を弔うために二人を火葬したところに建てられました。訪れたアユタヤ王は命を落とす噂が流れたためか、ビルマ軍の破壊から免れています。仏塔内部の地下石室にはタイ最古と言われるフレスコ画が残されています。
ワット・ラチャブラナ
ワット・ラチャブラナは、1424年にアユタヤ王国第8代ボロムラーチャー2世が王位継承争いで倒れた二人の兄を火葬して弔うために建立した寺院です。寺院は巨大なプラーンと呼ばれるトウモロコシ型のクメール様式の仏塔が特徴的です。
クメール様式の仏塔が特徴的です
礼拝堂の壁から仏塔を除くことができます
ワット・ラチャブラナには訪れた王は必ず死ぬという噂があり、歴代のアユタヤ王は訪れることはありませんでした。その謂れなのか、仏塔は戦禍で破壊されることなく精細な彫刻が施された当時のままの姿を今に残してくれています。
タイ最古のフレスコ画
アユタヤにある仏像や仏塔は破壊されていますが、仏塔の内部には15世紀のアユタヤ時代のフレスコ画がわずかに残ります。大仏塔の真下には石室があり、王位継承争いで命を落とした王子が葬られていました。その石室に描かれた壁画はタイ最古のものと言われます。
薄く紋様をみることができます
赤を基調として壁画が描かれています
仏塔の内部は、窮屈で急な階段が続くため人とすれ違うのも苦労します。暑い東南アジアだけあり湿気が高い空間です。アユタヤが滅亡してからも手つかずのまま放置されたこともあり、過酷な環境でも壁画が残されています。
アユタヤの発掘品
1767年にアユタヤに侵攻したビルマ軍はアユタヤの町を完全に破壊しましたが、ワット・ラチャブラナの内部の地下石室には手を付けず財宝が長い間そのままの状態に残されていました。
金工芸品が多数発掘されています
黄金の仏像などが発掘されました
1957年に地下石室から多数の仏像や金工芸品が略奪されました。窃盗犯は逮捕されましたが、財宝はわずかしか戻りませんでした。その後の地下石室の発掘が行われ、盗掘されたときよりも多くの貴重な仏像が発見されています。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000
- アクセス
- アユタヤ駅からトゥクトゥクで10分
- 営業時間
- 8:00〜18:00
- 料金
3050バーツ- 地図