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グリッダクータ(霊鷲山)

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)

グリッダクータ(霊鷲山)はラージギルの東方にあり尼連禅河近くの小高い山です。法華経を始め多くの経典がこの地で説かれたとされています。マガダ国のビンビサーラ王はお釈迦様の教えを聞く人のために麓から頂上までの道を作りました。

グリッダクータ(霊鷲山)

グリッダクータ(霊鷲山)はお釈迦様が晩年の長い間を過ごした場所で、弟子たちに法華経など数多くの法を説きました。インド仏教が衰えるとジャングルに埋もれ、霊鷲山の場所も忘れられてしまいましたが、明治36年(1903年)に大谷光瑞が発見し仏典と照合して霊鷲山と確定しました。

山頂までの道はビンビサーラ王がお釈迦様の説法を聞くために造った道で、ビンビサーラ王の道と呼ばれています。山を登る際、休憩するときに馬車を降りた下乗の舎利塔の基壇が残されています。ここに侍従を残して自身でお釈迦様の説法を聞きに行ったと言われます。

ビンビサーラ王の道

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)ビンビサーラ王の道参道はビンビサーラ王の道と言われます

霊鷲山の猿

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)の猿霊鷹山の頂上付近は猿が非常に多いです

山頂付近には数多くの羅漢が修行したと言われる石窟が残されています。阿難尊者、舎利弗尊者、目健蓮尊者などが過ごしたと言われる奥行きが数メートルある広い空間の岩窟が幾つか残されています。内部は仏教徒により金箔が貼られ、お釈迦様の弟子に対して敬意が表されています。

舎利弗尊者の洞窟

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)舎利弗尊者の洞窟大きな岩で囲まれています

阿難尊者の洞窟

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)阿難尊者の洞窟天井の岩が平たいのが特徴です

霊鷲山の山頂は岩場になっており、重なる岩で修行者の岩窟が出来上がっています。お釈迦様が説法した芳香堂の辺りが僅かに平らになります。このような地形と奇岩により鷲が翼を広げたように見えることから霊鷲山と名付けられたようです。他にも鳥を弔うことであり霊鷲が集まるとの説もあります。

霊鷲山の岩

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)鷲が羽を広げている形です

霊鷹山芳香堂

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、グリッダクータ(霊鷲山)芳香堂お釈迦様が説法したところです

山頂部分には100人程度が座れる広さがあり、西側には4畳ほどの講堂跡(芳香堂)があります。お釈迦様はここで法華経や観無量寿経など多数の法を説かれました。お釈迦様は晩年の長い間を霊鷲山で過ごされましたが、八十歳になるときに霊鷹山を降りて西へと最後の旅に出発されました。

霊鷲山の麓にある遺跡

お釈迦様が最後の旅に出発されてから通ったと思われる霊鷲山の麓にはジーバカのマンゴー園が残されています。ジーバカはマガダ国の名医で、お釈迦様をはじめ多くの人々の治療行いました。カースト制により差別が厳しい中でも身分に関わりなく医療を施し、その医療場所がジーバカのマンゴー園でした。

ジーバカのマンゴー園は石塁のみ残る遺構ではありますが、発掘により当時の医療器具や手術用具と思われる遺物が出土し、ここに医療機関があった事が立証されています。

ジーバカのマンゴー園

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、ジーバカのマンゴー園マンゴー園とも僧院とも言われます

ラージギルの城壁跡

インド・ラージギルの旅行で訪れた観光名所、ラージギルの城壁ラージギルは城壁で囲まれています

ラージギルの町は城壁により囲まれており、現在もその遺構がはっきりと残されています。お釈迦様が最後の旅に出発されたときも同じように城壁が眺められたのだろうと思います。

地図