ドバイ旧市街
ドバイ旧市街(オールド・ドバイ)はアラブの伝統的な建築が残されているエリアです。ドバイと言えば世界一の超高層タワー「ブルジュ・ハリファ」や超高級ホテル「ブルジュアルアラブ」など新市街が有名ですが、ドバイ旧市街には古き良き建造物と文化が残ります。
旧市街へはアブラで運河を渡ります
運河対岸に旧市街の町並みが広がります
対岸まではメトロで移動することもできますが、渡し船(アブラ)で渡ると風情があっていいです。地元の生活の足でもあるため1ディルハム(約30円)と格安で移動できます。時刻表がある訳ではなく満員になれば出発して、およそ3分で対岸に渡ることができます。
ドバイ博物館
ドバイ博物館は、1787年建造されたアル・ファヒディ要塞の一部を利用して1971年に開業しました。1787年に建造されると国王の拠点、武器庫、刑務所として使用されましたが、シェイク・ラシッド・ビン・サイード・アル・マクトゥム殿下が改修しています。
入場料は3ディルハム(約90円)で、城塞を利用した博物館のため入口には大砲が設置されていました。
ドバイ博物館の入口
入口の前には大砲が並びます
1971年にアラブ首長国連邦が誕生した年にアル・ファヒディ要塞はドバイ博物館として再オープンしました。ドバイの歴史やアラブ民族の先祖にあたるベドウィンの歴史など石油が発見される前の日常生活を垣間見ることができます。かつてドバイでは真珠が特産で真珠獲りの歴史も展示されています。
城塞の塔が残されています
木造船が展示されています
派手な演出がある博物館ではありませんが、ドバイの歴史の展示は見ごたえはあります。ドバイは1940年代まで真珠採取が主な産業の貧しい漁村でしたが、1950年頃に織物市場として発展し貿易港として栄えました。1966年に石油が発見されると急速に発展したことが分かります。
アル・アハマディア・スクール
アル・アハマディア・スクールは、旧市街デイラ地区にあります。1912年に設立されたドバイで最も古い学校で、現在は改装されて当時の様子をそのままに再現した博物館になっています。入場が無料なのは嬉しいです。
アラブ伝統建築物です
授業風景が蝋人形で展示されています
隣にはヘリテージハウスがあり、こちらも無料で楽しめます。
ドバイ3大スーク
スークとはアラブの伝統的な市場のことです。ドバイにはオールドスーク、スパイス・スーク、ゴールド・スークがあり、これらをドバイ3大スークと呼んでいます。クリーク(運河)の周囲にはドバイの古い町並みが残り、その中にスークはあります。
- オールド・スーク
- 世界各国の様々な生地が売られる市場
- スパイス・スーク
- スパイス屋さんが多く集まった市場
- ゴールド・スーク
- 金や宝石店が集まった市場
どこのスークもそうですが、片言の日本語で少し強引な客引きがあります。値段は値札があるものもありますが交渉で決まりますので値引きすることになります。日本人は値引きにあまり慣れていないので最初は良いですが、だんだんと面倒になってきます。
伝統的な古い建物です
生地を扱う店舗が並びます
船着場からすぐ近くにあるのがオールド・スークです。別名テキスタイル・スークと言われ世界各国の様々な生地を扱う卸問屋が軒を連ねています。巨大なスークは無数の路地が入り組んでいて迷子になりそうです。
スパイス・スークは、スパイス、ドライフルーツ、ハーブティー、香木などが量り売りで販売されています。スパイスの香りがたちこめています。その他にも店舗がたくさんありますが、客引きが凄いのでゆっくり物色とはいかない感じでした。
金や宝石が販売される市場です
もはや指輪ではありません
ゴールド・スークには金や宝石を扱う店が並びます。「ダマスジュエリー」という店舗にはギネス認定された世界最大の指輪が展示されています。その重さは63.856キログラムで、そのうち21金が58.686キログラム使われている巨大な指輪です。