川越氷川神社
川越氷川神社は古墳時代に創建したと伝えられる川越総鎮守です。川越藩主・松平斉典が寄進した本殿には江戸彫りの精巧な彫刻が施されています。境内には絵馬のトンネルや珍しい鯛を釣り上げるおみくじなどがあり、夏になると風鈴小路にたくさんの風鈴が並び涼しげな音色が響きます。
川越氷川神社
川越氷川神社は古墳時代の欽明天皇二年に武蔵国一宮である大宮川越氷川神社を分祀して創建されたと伝えられています。長禄元年(1457年)に太田道真・道灌父子によって川越城が築城されてから川越総鎮守として江戸時代にわたり代々の城主から篤く崇敬されてきました。
東参道にそびえる高さ15メートルの明神型の大鳥居は、日本最大級の木製鳥居です。平成の御世替わりを奉祝し平成2年に建立された大鳥居の中央扁額は、幕末の幕臣・勝海舟の直筆によるものです。
日本最大級の木製鳥居です
拝殿裏の本殿は江戸彫の彫刻が施されます
川越氷川神社には素盞鳴尊(すさのおのみこと)を御祭神として、素盞鳴尊の妻・奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)と子の大己貴命(おおなむちのみこと)のほか、奇稲田姫命の両親の脚摩乳命(あしなづちのみこと)と 手摩乳命(てなづちのみこと)の五柱が祀られます。縁結びで有名な出雲大社の神様の大己貴命が祀られることから、縁結びに縁があるとして信仰されてきました。
川越氷川神社本殿は、天保13年(1842年)に川越藩主・松平斉典が寄進したもので埼玉県重要文化財に指定されています。江戸時代後期の名彫師・嶋村源蔵が7年の歳月をかけて作り上げた関東特有の彫刻・江戸彫が施されています。大森貝塚を発見したエドワード・S・モースも彫刻の緻密さに驚いたと云われています。
精巧な江戸彫は製作に7年かかりました
全国的に珍しい鯛を釣るおみくじです
川越氷川神社で有名なのが鯛みくじです。赤い鯛は一生安鯛みくじでピンク色の鯛はあい鯛みくじです。鯛を釣竿で引き揚げて鯛の中にあるおみくじを引きます。境内には願いが書かれた3万枚以上の絵馬でできたトンネルがあります。このトンネルをくぐると願いが叶うと云われています。
トンネルを抜けると願いが叶うと云われます
縁結び風鈴と呼ばれる江戸風鈴が並びます
夏になると境内には縁結び風鈴と呼ばれる風鈴小路が作られます。職人が手作りした江戸風鈴が1,500個ほど飾られます。日本に古くから伝わる「風が人の想いを運ぶ」に由来し、風鈴には願いが書かれた短冊が吊され涼しげな音色とともに人々の想いを運びます。
まち旅(旅行、観光)の記録
まち旅(旅行、観光)するために参考となる情報です。
- 住所
- 〒350-0052 埼玉県川越市宮下町2丁目11−3
- アクセス
- JR川越駅からバス「氷川神社前」下車後すぐ
- 営業時間
- 8:00〜18:00
- 料金
- 参拝無料
- 地図