イカ

イカはナスカの地上絵があるペルー有数の観光地です。ペルー南部の海岸沿い位置し、乾燥した大地に砂漠が広がります。南米最古のブドウ畑があり、ペルー独自のぶどう酒ピスコやワインはペルー国内外から高い評価を受けています。
概要
- 面積
- 2.1km2
- 標高
- 406m
- 人口
- 31.0万 (2017年)
- 地図
歴史
紀元前800年から栄えたパラカス文化はナスカ人によるナスカ文化へと受け継がれました。ナスカ人はナスカとフマナ平原に地上絵を描いたことで知られます。チチカカ湖で生まれたティワナク文化が流入するとナスカ文化は影を潜め、やがてインカ帝国の支配下になりました。
ナスカの地上絵
紀元前800年から紀元前100年にかけてパラカス文化が栄えました。ナスカの地上絵はパラカス文化とナスカ文化にかけてつくられたと考えられています。ナスカの地表は酸化鉄を含む赤茶けた砂利で覆われており、その層を取り除くことで現れる白い石灰層で地上絵を描きました。

ナスカの地上絵(蜘蛛)
イカからアエロ・コンドル社のセスナで地上絵を見学しました。セスナの大きさにもよりますが、約1時間半のフライトうち地上絵が見られるのは30分くらいです。

ナスカの地上絵(手)
パイロットを含めた6人が小型セスナに搭乗して見学しました。小型機の振動が全身に伝わり、左右に旋回する動きをするので乗物酔いしやすいです。

ナスカの地上絵(ハチドリ)
砂漠の砂が風に煽られて台地に風紋が広がるため風紋と地上絵の判別がしにくいです。事前に地形的な特徴を把握すると分かりやすくなります。

ナスカの地上絵(宇宙人)
ナスカの地上絵は700以上の幾何学模様と70ほどの動植物が描かれています。なかには宇宙人と呼ばれる人物のような地上絵もあります。

ナスカの地上絵(猿)
広大な平原に精巧な図を描くためには高度な測量技術と数学的な知識が必要ですが、地上絵の目的やどのように描いたかは謎のままです。

ナスカの地上絵(猫)
ドイツ人数学者者マリア・ライヘは天体の位置との関係を示唆しましたが、近年の研究では天体の位置関係と異なるようで地上絵がつくられた理由は謎のままです。
ナスカ文化
紀元前後から800年頃までペルーの南部海岸地方にナスカ文化が栄えました。ナスカ人には残虐な一面があり、敵兵の首を切り落として紐を通して腰にぶら下げたり、生贄として女性や子供の首を切り落として神に捧げたりしました。イカ近郊の砂漠地帯では頭に穴の空いたミイラが今でも出土するそうです。

ワカチナ湖
砂漠地帯の砂山に囲まれたオアシスで、古くから湖水を生活に使用してきました。イカの町はワカチナ湖を中心に発展していきました。

イーカ博物館
ナスカ時代の陶器やミイラなどが展示されています。イカは砂漠地帯であり遺体はミイラ化して陶器は保存状態が良い状態で発見されます。
ナスカ文化の衰退
チチカカ湖で生まれたティワナク文化がペルー沿岸部まで広がりを見せると、突如としてナスカ文化は影を潜めました。チチカカ湖で生まれたマンコ・カパックは、クスコを拠点としてインカ帝国を建国しました。インカ帝国はティワナク文化を受け継いでチリ北部の沿岸まで支配領域を広げました。