プラハ城の衛兵交代式
世界最大で最古と言われるプラハ城の第一中庭では、衛兵の交代式が毎日行われています。交代式は午前５時から午後１１時まで１時間おきに行われていますが、正午に行われる衛兵の交代式は大規模なものです。見学する場合は正午の少し前に見やすい場所を押さえておくと安心です。
プラハ城第一中庭
衛兵交代式はフラッチャ二広場に面したプラハ城第一中庭で行われます。フラッチャ二広場と第一中庭はプラハ城の正門に分けられており、この正門のあたりから衛兵の交代式を見学することになります。第一中庭はかつて堀があり橋が架けられていましたが、オーストリア・ハプスブルグ家の女帝マリア・テレジアが堀を埋めて広場を作りました。第一中庭に残されている凱旋門はそれ以前に建造されたもので、１６１４年のマティアス１世の治世中に建てられたマティアス門です。
プラハ城第一中庭
女帝マリア・テレジアが堀を埋めて広場を作りました。正門の奥にあるマティアス門は１６１４年のマティアス１世の治世中に建てられました。
プラハ城正門
正門には１７６８年にイグナーツ・プラツェルが製作した戦う巨人たちの像があります。
プラハ城衛兵交代式
正午に行われるプラハ城の衛兵交代式は、毎時行われる衛兵交代に比べれば大規模なものですが、イギリスのバッキンガム宮殿の衛兵交代式に比べると規模が小さくて観光客も少ないです。そのぶん近くで交代式を見学できるメリットがあります。
衛兵交代式
正午になり衛兵が行進して第一中庭に集結して交代式が執り行われます。隊長と思われる指揮官が銃のストックで地面を叩き、それを合図に整列や号令が行われます。
衛兵
式典は厳かに行われ、一部の衛兵が銃を掲げたり剣を振などの所作を行います。セレモニーが進むとブラスバンドの演奏が始まりフィナーレを迎えます。
ブラスバンド隊の行進
交代式が終わるとブラスバンド隊が正門を抜けてフラッチャ二広場にある建物に戻ります。
フラッチャ二広場
衛兵交代式は３０分ほどで終わり、観光客も解散して通常の風景に戻りました。