歴史、文化、グルメに触れる教養チャレンジ!【まいぷら】私のぷらぷら計画(まいぷら)

歴史、文化、グルメに触れる教養チャレンジ!

明治維新と東京遷都

京都府京都市の京都タワー

江戸幕府が滅んで天皇を中心とする明治政府が誕生すると、明治天皇は江戸を東京と改めて遷都しました。京都は大きな打撃を受けましたが、京都博覧会の開催、琵琶湖疏水建設など全国に先駆けて近代化を進め、日本を代表する近代都市として生まれ変わりました。

明治天皇の東京遷都

明治2年(1869年)に明治天皇が東京に行幸されて東京に留まると、京都は首都としての機能を失いました。天皇に仕えた人びと、政治を行う人びと、多くの商店などが東京へと移転して空洞化していきました。京都は急速に衰退し、都市としての存亡の危機に陥りました。

京都の近代化

京都は近代都市化を目指し、明治3年(1870年)の舎密局の開設を皮切りに、明治4年に勧業場、明治5年に集書院、療病院、女紅場、牧畜場の開設など新時代へと歩を進めました。明治5年(1872年)から昭和初期まで京都博覧会が開催され、科学技術の啓蒙と普及、新しい産業と市場の開拓が進められました。

琵琶湖疏水の建設

明治18年(1885年)に田辺朔郎の指揮により琵琶湖疏水の建設が始められました。建設工事は人力により進められ、資金難に苦しめられるなど困難を極めました。明治23年(1890年)に琵琶湖疏水が完成すると、翌年に日本最初の水力発電所である蹴上水力発電所が完成して電力が供給されるようになりました。

平安遷都千百年事業

明治28年(1895年)に平安遷都1100年を迎えると、その記念事業として第4回内国勧業博覧会が開催され、博覧会の開催に合わせて日本最初の市街電車である京都電気鉄道が開業しました。また、平安神宮もこの記念事業のひとつとして造営されました。

京都府京都市の杉本氏庭園

杉本氏庭園

寛保3年(1743年)に呉服商・奈良屋を創業した杉本新右衛門の子孫が、明治3年(1870年)に上棟して大正時代に完成した京町家の庭園です。

京都府京都市の円山公園

円山公園

明治19年(1886年)に開設した京都市最古の公園で、東山を借景に広大な回遊式庭園が広がります。

京都府京都市の琵琶湖疏水

琵琶湖疏水

明治23年(1890年)に完成した水路で、水力発電を採用したことで新しい工場が生まれ、路面電車も走り出して京都は活力を取り戻しました。

京都府京都市の平安神宮

平安神宮

明治28年(1895年)に平安京遷都1100年を記念して創建し、創建当初にこの周辺で内国勧業博覧会が開催されました。

小川治兵衛による庭園

琵琶湖疏水の建設により水に恵まれるようになると、文化的な景観が形成されるようになりました。庭園造営の発注者が武家や公家から政財界へと変化しました。植木屋治兵衛の養子となる七代目小川治兵衛は、独学で作庭法を学んで近代日本庭園の先駆けとなりました。

京都府京都市の無鄰庵庭園

無鄰庵庭園

明治・大正時代の政治家・山縣有朋が京都の居所としていた別荘で、明治29年(1896年)に造営されました。

京都府京都市の平安神宮神苑

平安神宮神苑

東・中・西・南の四つの庭からなる広大な池泉回遊式庭園で、琵琶湖の水が流れ込むため琵琶湖に生息していた絶滅危惧種も生息しています。

京都府京都市の仁和寺御所庭園

仁和寺御所庭園

江戸時代中期~後期に白井童松が作庭した庭園で、近世に造園家7代目小川治兵衛(植治)により庭園が改修されました。

京都府京都市の對龍山荘庭園

對龍山荘庭園

明治29年(1896年)に薩摩出身の実業家・伊集院兼常が造営し、彦根出身の呉服商・市田彌一郎が譲り受けて大改修が加えられました。

京都府京都市の清風荘庭園

清風荘庭園

明治末期に首相を二度務めた西園寺公望の京都別邸で、七代目小川治兵衛(植治)が手掛けた池泉廻遊式庭園が残されています。

重森三玲らの庭園

昭和を代表する岡山出身の作庭家である重森三玲は、日本庭園を独学で学び各地の庭園を調査しました。昭和4年(1929年)に京都に移り住み、近代的な枯山水庭園を多く残しました。

京都府京都市の白沙村荘庭園

白沙村荘庭園

明治〜昭和時代を代表する日本画家・橋本関雪が、大正5年(1916年)に土地を入手して自ら指揮して作庭した庭園です。

京都府京都市の霊雲院庭園

霊雲院庭園

明徳元年(1390年)に岐陽方秀が開創した寺院で、重森三玲が荒廃していた九山八海の庭と臥雲の庭の枯山水庭園を復元しました。

京都府京都市の東福寺本坊庭園

東福寺本坊庭園

嘉禎2年(1236年)に創建した寺院で、昭和14年(1939年)に重森三玲が4つの枯山水庭園を完成させました。

京都府京都市の霊洞院庭園

霊洞院庭園

建武元年(1334年)に広済禅師の塔所として開山した寺院で、江戸時代中期に作庭された庭園を重森三玲が修復しました。

京都府京都市の大仙院書院庭園

大仙院書院庭園

昭和25年(1950年)に昭和の小堀遠州と呼ばれた作庭家・中根金作が作庭した庭園です。

日本文化を象徴する都市

昭和2年(1927年)には日本最初の京都市中央卸売市場が開設されました。第二次世界大戦では戦災が最小限にとどまり、明治時代の都市整備や開発による景観が残されました。戦後に急激な開発が進められましたが、昭和41年(1966年)に古都保存法が成立して開発が制限されて文化財が保護されました。

京都府京都市の京都タワー

京都タワー

昭和39年(1964年)に京都駅前に完成した高さ131メートルの塔で、京都市街で最も高い建物です。

京都府京都市の錦市場商店街

錦市場商店街

魚鶏の保存に適した冷たい地下水が湧き出る土地で平安時代から市が置かれました。古くから京の台所と呼ばれています。